4. 「今からできる!」無理なく続けられる資産形成のコツ
今回は、「2024年国民生活基礎調査」や「家計の金融行動調査2024」の結果をもとに、子育て世帯が直面する家計リスクとその対策について解説しました。
まとめると、
- 約8割の母親が働いていても、家計にゆとりがあるとは限らない
- 育児・家事にかかる“見えないコスト”が資産形成の壁になっている
- 少額から始められる仕組みづくりで、家計改善の一歩が踏み出せる
元マネースクール講師である筆者としては、生活用と貯蓄用で「目的別の口座」を分けることをまずおすすめします。買い物の端数を自動で貯金できるスマホアプリも、無理なく続けられる仕組みとして有効です。また、少額から始められるNISAの「つみたて投資枠」を活用した積立投資も有効な選択肢となります。最初の設定が済めば手間は少なく、100円・1000円からでも資産形成を始めることが可能です。子どもや家族の将来のためにも、「今の自分にできること」から始めていきましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年版厚生労働白書-こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に-100人でみた日本、日本の1日)」
- 厚生労働省「2024(令和6)年国民生活基礎調査の概況」(2025年7月4日に公表)
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
村岸 理美