2. ペアを探して舞うヒメボタルを深夜に3時間かけて撮影
投稿主の@Yuji_48さんは、埼玉と東京を拠点に主に風景を撮影するフォトグラファー。夜景を切り取った写真が何度もX上で話題になっています。
そんな@Yuji_48さんに今回話題となった写真の撮影方法について伺うと、「山林を舞うヒメボタルを埋め尽くすように仕上げるために、30秒間のインターバル撮影を三時間ほど行い、最後に比較明合成して1枚にしました。そうすることでホタルの光跡が黄金の絨毯になります」と教えてくれました。
比較明合成とは、連続して撮影した複数の画像を重ね、同じ位置の画素の中で最も明るい値を選んで合成する手法。主に夜景や星の軌跡、花火の撮影などに使われるテクニックです。
撮影時の状況も伺うと、「実際の光景は点滅しながら飛翔するのですが、この日は数も多く出現し、そこら中ピカピカしておりました。他の撮影者の方も『凄い!イルミネーションみたい!』と言って驚くほどでした」と@Yuji_48さん。
続けて、「この光はオスが次の命へと繋ぐ為、メスを探している飛翔なんです。そしてヒメボタルは成虫になってから3~7日ほどしか生きられないのです。このタイミングを把握することは難しく、実際に行ってみないと分かりません。この短い期間にペアを探す為に光りながら飛んでいるので、我々も無用な光を出さないよう細心の注意を払って撮影しました(カメラ本体に黒い布をかけています)。深夜に3時間ほどのホタルの飛翔、儚いながらも美しく、その光景は言葉も出ないほど美しかったです」と話してくれました。
この投稿には1万件を超えるいいねが寄せられたほか、「すっごい場所ですね」「幻想的で癒されます」「イルミネーションの域」「私も見てみたい」といった絶賛の声が続出しています。
山林でヒメボタルが大乱舞して、黄金の絨毯が完成しました。 pic.twitter.com/dYkgwrXNwB
— Yuji Shibasaki@Photo (@Yuji_48) June 23, 2025
3. 国内のデジタルカメラ市場は13年ぶりのプラス成長
ヒメボタルを撮影した1枚が話題となったことに関連し、ここからは「国内のデジタルカメラ市場規模」を紹介します。
調査会社のGfKジャパンが公表した資料によると、2023年の国内のデジタルカメラ市場は13年ぶりのプラス成長で、数量前年比7%増の120万台となりました。
とくにレンズ交換式カメラの10万円を超えるミドルクラス寄りの製品が好調で、レンズ交換式カメラの税抜き平均価格は前年から4%上昇の17万2000円となっています。
参考資料
小野田 裕太