2. 「働いてみたい」と思えるお店・施設の特徴とは?Z世代が重視するポイント

では、具体的にどのような特徴を持つ飲食店で働きたいと考えているのでしょうか。

「あなたが「ここで働いてみたい」と思うお店・施設の特徴はどれですか?」という質問について、以下のような回答結果になりました。

  • スタッフの雰囲気が良さそう(仲が良さそう、親切そうなど): 55.03%
  • お客さんもマナーが良さそう(口コミでトラブルが少ない): 42.28%
  • 口コミに店から返信がある(丁寧な対応が見える): 39.60%
  • 評価が高い(星4.0以上): 38.26%
  • 口コミ数が多い(投稿が多く、人気なのがうかがえる): 32.89%
  • 業務がデジタル化・効率化されている(レジ・受付・オペレーションなどがスムーズ): 26.17%
  • 働く人の口コミや評価がある : 24.83%
  • おしゃれ・清潔感がある : 18.12%
  • 特にない : 2.01%
  • その他 : 1.34%

この結果から、Z世代は「人間関係」や「職場の雰囲気」といったソフト面をアルバイト先に求めているとわかります。

とくに、半数以上の人が「スタッフの雰囲気」を重視し、約4割の人が「お客さんのマナーの良さ」を挙げていることから、「気持ちよく働けるかどうか」が非常に大切だとわかります。

学業や部活動、サークル活動などと両立しながら働く上で、職場の雰囲気や人間関係はモチベーションを大きく左右するでしょう。

3. アルバイトを探すのに参考にするものは?

Z世代がアルバイトを探す時、どんな情報を参考にしているのでしょうか?

求人情報サイトを見るのはもちろんですが、それだけではありません。リアルな情報が手軽に手に入る今、求人・応募内容「以外」の情報も非常に重視されています。

ここからは飲食店に限定せず、アルバイト先を探すうえで参考にしたものを見ていきます。

3.1 バイト先を「口コミ」重視で選択している?

「アルバイト先を探す際に、求人・応募内容“以外”で参考にしたものを教えてください」という質問では「友人や家族の意見」(379人)に次いで、「SNSの口コミ」(217人)や「Googleマップのレビュー」(191人)といったオンライン上の口コミが上位を占めました。

お店の雰囲気や評判を事前に知るために、口コミが重要視されていると言えるでしょう。

3.2 口コミでは何を重視している?

では、具体的に口コミのどのような情報に注目しているのでしょうか。

「アルバイト先を決める際に、Googleマップの口コミで注目した情報は何でしたか?」という質問について、以下のような結果になりました。

  • お店の雰囲気(清潔感・活気・静かさ・混雑状況など): 54.36%
  • 接客の丁寧さ(感じがよかった、親切だったなどのコメント): 45.64%
  • スタッフの人数についての印象(余裕がありそう/忙しそうなど): 38.93%
  • クレームやトラブルの有無: 34.23%
  • スタッフの人間関係・雰囲気に関する記載: 33.56%
  • お店の総合的な評価(★の数やコメントの傾向): 25.50%
  • 混雑状況・ピークタイムの様子: 24.16%
  • 料理や提供スピードへの評価(料理、受付対応、業務進行など): 23.49%
  • 働きやすさについての言及(アルバイトスタッフへのコメントなど): 22.82%
  • 口コミの内容は見ていない: 3.36%

これらの項目からも、Z世代がアルバイト先のリアルな雰囲気や働きやすさ、人間関係を知ろうとしていることがわかります。

とくに「スタッフの人間関係・雰囲気」は、先ほどの「働きたいお店の特徴」でも上位に挙がっていた項目であり、口コミを通じて職場の雰囲気を把握しようとしているようです。

3.3 ネガティブな口コミは応募意欲に影響する

また、ネガティブな口コミは応募意欲に大きな影響を与えているようです。

「応募前に目にした否定的な口コミ(低評価や悪い意見)は、応募意欲にどの程度影響を与えましたか?」という質問に対して「大きく影響した(応募をやめようと思った)」が22.15%、「やや影響した」が51.01%となりました。合わせて7割以上が応募意欲に影響しているとわかります。

せっかく興味を持ったバイト先でも、悪い口コミを見たら応募をためらってしまうのは当然ですよね。

このように、Z世代のアルバイト探しにおいては、友人・家族の意見に加え、SNSやGoogleマップの口コミが非常に重要な情報源となっています。

応募する前に、これらの情報をしっかりチェックすることで、自分に合った働きやすいアルバイト先を見つけているのでしょう。