私たちの食卓に欠かせないバナナ。スーパーで手にとるバナナは「フィリピン産」が多いのではないでしょうか。そのため、「バナナといえばフィリピン」「フィリピンは世界で1番のバナナ大国」というイメージがあるかもしれません。

しかし、バナナの生産量1位の国はフィリピンではないのです。1位、2位と意外すぎる結果に…。

本記事では、輸入国ランキング、生産国ランキング、そしてバナナの価格動向まで【バナナ】を多角的に分析します。

1. 【バナナの輸入国ランキング】1位はやっぱり…

日本で流通するバナナは、フィリピン・エクアドル・メキシコから輸入されたものが大半を占めています。

以下は、2025年5月までのバナナの輸入量と金額のランキング表です

バナナの輸入国ランキング(2025年1~5月)1/3

バナナの輸入国ランキング

出所:財務省貿易統計「普通貿易統計 貿易統計_全国分 概況品別国別表 輸入(バナナ)」をもとにLIMO編集部作成

1.1 【バナナの輸入国TOP3】

  1. フィリピン:32万6846トン
  2. エクアドル:4万880トン
  3. メキシコ:2万2653トン

スーパーの果物売場で、フィリピン産のバナナを目にする機会が多いので、この結果を見て驚きはないと思います。

しかし、世界のバナナの生産国1位はフィリピンではありません。次章で、バナナの生産国をランキング形式で見ていきましょう。

2. 【バナナの生産国ランキング】意外すぎる国が1位と2位に…

バナナの生産国1位はフィリピンではない…

バナナの生産国、トップ10は以下のとおりです。

2.1 【バナナの年間生産量ランキングTOP10(2021年)】

  • 1位:インド(約 3306万トン)
  • 2位:中国(約 1172万トン)
  • 3位:インドネシア(約 874万トン)
  • 4位:ブラジル(約 681万トン)
  • 5位:エクアドル(約 668万トン)
  • 6位:フィリピン(約 594万トン)
  • 7位:グアテマラ(約 434万トン)
  • 8位:アンゴラ(約 427万トン)
  • 9位:タンザニア(約 358万トン)
  • 10位:コロンビア(約 255万トン)

バナナの年間生産量が最も多いのはインドで約3306万トン。2位の中国の約3倍もの量です。

日本に輸入されているバナナはフィリピン産が最多でしたが、生産量ランキングでは6位。

生産量上位の国は、国内でのバナナの需要が高く、輸入せずとも自国で消費していると考えられます。

3. 【バナナの価格事情】じわりじわりと上昇…

農林水産省では、食品の小売店における価格の動向を迅速に把握するため、主要な果樹の小売価格について、令和5年10月から毎月、調査を行っています。

調査が始まった令和5年10月時点のバナナの全国平均小売価格は、1キロあたり360円でした。以降、上がったり下がったりを繰り返しながらも、上昇推移しており、令和7年6月時点では、1キロあたり388円となっています。

バナナの価格推移3/3

バナナの価格推移(その他の果樹も含む)

出所:農林水産省「食品価格動向調査(果樹)」 

全国平均ですので、地域により前後ありますが、円安や輸送にかかるコストなどにより、上表のとおり、バナナの価格は上がっています。

4. 「バナナ」から学ぶ経済の裏側…生産量1位はまさかのインド!

私たちの食卓に欠かせないバナナ。スポーツ時の栄養補給にも大活躍です。

スーパーで目にするバナナはフィリピン産が多いため、「フィリピン=バナナ」を連想する人は少なくないでしょう。

しかし、世界でバナナの生産量が最も多いのはフィリピンではありません。

なんと、バナナの生産量1位はインド、そして2位は中国なのです。

どちらの国も「バナナ」の印象は薄いかもしれないですね。

比較的価格が安定しているバナナですが、そのほとんどが「輸入」に頼っているため、為替レートの変動や輸入コスト、気候の変動など、さまざまな要因に影響を受けます。

身近なバナナに関する雑学から、世界経済の仕組みや変動について学ぶことができました。

「値上げ」で厳しい日々が続きますが、そんな中でも手軽に栄養を摂れるバナナは、家計にやさしい味方ともいえるでしょう。

次にバナナを手に取るときは、「どこの国から、どんな経路でここに届いたのか?」を想像してみると、日常の買い物がより面白く、価値あるものに感じられるかもしれませんね。

参考資料

和田 直子