6. まとめにかえて:年金と家計の「リアル」を知って備える
老後の家計は、年金だけでは赤字になるケースが多いのが現実です。実際に、65歳以上の無職単身世帯では毎月平均2万7817円の赤字が生じており、この分は自らの金融資産を取り崩して補填する必要があります。
とはいえ、60歳以降も働く、繰下げ受給を検討する、付加年金を活用するといった方法で、将来の年金額を増やす工夫は可能です。
自分の年金見込み額や家計状況を早めに把握し、必要に応じて働き方や資産形成の見直しを行いましょう。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
- 日本年金機構「国民年金付加年金制度のお知らせ」
加藤 聖人