「貯金1000万円と年収1000万円、あなたならどちらを選ぶか」こう聞かれれば、一瞬どっちかなと考えていしまいますが、「ストックとフローをごっちゃ混ぜにした妙な質問だな」と気づきます。しかし、同時に「はて、どちらがよいのか」と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。今回はこの質問に対して考えてみたいと思います。
貯金1000万円に突っ込みたくなるポイント
「貯金1000万円」というと、金額そのものは魅力的な金額です。
もっとも、貯金が1000万円あっても、住宅ローンの借入が3000万円あれば、ネット負債という状況で、一概に金融資産があって裕福ということはできません。
また、こと資産運用となると金融機関に預貯金として預けておいても利子収入としては大した額は期待できません。いまどき貯金1000万円があるからといって利子だけで生活出来るものではありません。
預貯金は金融機関を金庫代わりとして流動性を確保するのに使うにはよいかもしれませんが、金融機関の預貯金は資産形成手段としては、いまいちというところでしょう。
「貯金1000万円」の問題点は、それがあるからといって金利を収入源としては暮らすには十分ではないということでしょうか。貯金が1000万円あっても暮らしていくためには、預貯金からリスク性資産にかえて運用しなければならないのが実際ではないでしょうか。
もっとも、1000万円を年間20%で運用したとしても超過収益は200万円です。利益を確定すれば、そこから税金も差し引かれます。20%の運用成績というのはプロ投資家でも立派な部類ですが、これだけで生活していくというのは難しいといえます。
こうして考えると貯金1000万円よりも年収1000万円の方がよく見えてきます。
年収1000万円はビジネスパーソンの「トップガン」か
年収1000万円を手にできるのは、日本の給与所得者の中ではわずか4%程度。
著者
私たちは、保険会社・大手銀行・証券会社など金融機関での勤務経験を有したメンバーで構成する、株式会社モニクルリサーチ運営の『LIMO(リーモ)〜くらしとお金の経済メディア〜』のマネー編集部です。
三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子・株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵・SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか・日本生命保険相互会社出身の村岸理美などを中心としたメンバーで構成。それぞれが大手金融機関にて主にリテール・法人・富裕層向けの資産にまつわるアドバイス業務を経験。主に国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険の販売業務に従事し、トップセールスで多数の表彰歴を持つ人や、研修講師として年間100回超の登壇経験を持つ元研修講師なども在籍。
専門性の高いテーマで年間8000本以上の企画・執筆・編集・監修の実績があり、特に以下の分野を中心に、厚生労働省・金融庁・総務省などの官公庁の一次情報をベースに記事を企画・執筆・編集している。
【主な執筆分野】
公的年金制度(厚生年金保険・国民年金)、社会保障制度、相続・贈与・退職金、NISA・iDeCoなどの税制優遇制度、資産運用・資産形成・保険など
執筆・編集した記事は、累計で1億PVを超える実績があり、Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。老後の生活設計、年金制度の最新動向、ライフイベントに備えた資産形成などに強みをもつ。
メンバー全員が【1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)】【2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)】【CFP®資格】【一種外務員資格(証券外務員一種)】などの専門資格を保有し、実務から得た知識をもとに、複雑なお金の問題を「わかりやすく、正確に」伝えることに注力している。
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