【令和のシニアの実態】厚生年金・国民年金の平均額は？生活支える「年金生活者支援給付金」の概要も漏れなくチェック！

4. 年金生活者支援給付金の申請方法を確認

年金生活者支援給付金の手続き方法について「これから年金を新規請求する人」と「すでに年金を受給中の人」の2つのパターンで解説します。

これから65歳を迎える人には、誕生日の3カ月前に、老齢基礎年金の請求書に同封されて給付金請求書が届きます。

同封された給付金請求書に必要事項を記入し、老齢基礎年金の請求書とともに提出しましょう。

すでに年金を受給中の人でも、所得が下がったことで年金生活者支援給付金の対象となるケースがあります。

この場合、例年9月1日以降、順次年金生活者支援給付金請求書（はがき型）が送付されます。請求書の太枠内を記入し、郵便ポストに投函すれば手続きできます。

なお、すでに年金を受け取っている人の中でも、繰上げ受給をしている場合は書類の様式が異なるため注意しましょう。

下記3つのいずれかに当てはまる場合、日本年金機構からの申請書類が届いた人であっても給付金は支給されません。

また、認知症や闘病中、目の見えない方など、自分で書くことが難しい場合は、代理人などの代筆で氏名などを記入することにより、請求手続きが可能です。

年金生活者支援給F給付金の手続きは、原則として最初の1度だけで済み、2年目以降の申請は不要です。

その後は、前年の所得をもとに毎年自動で継続支給の判定がおこなわれ、その結果が10月分からの給付額に反映されます。

なお、給付額が改定されると「年金生活者支援給付金支給金額改定通知書」が郵送されます。また、支給要件を満たさなくなった場合には「年金生活者支援給付金不該当通知書」が届きます。

ここまで、年金生活者支援給付金の制度概要から最新の給付額、請求手続きの方法、さらには公的年金の平均受給額まで、多岐にわたる情報をご紹介しました。

年金は、個人の働き方や加入期間によって受給額が大きく異なるため、一概に「いくらもらえる」とは言えない複雑なものです。しかし、今回ご紹介した年金生活者支援給付金は、一定の条件を満たすことで年金に上乗せして受け取れる、家計を支える上で非常に有効な制度といえます。

この給付金は申請をしないと受け取ることができませんので、ご自身が対象となる可能性がある場合は、速やかに手続きを行うことが重要ですし、原則として一度申請すれば、その後は毎年の手続きは不要です。これらの情報を活用し、安心できる老後設計の一助としていただければ幸いです。

石津大希