8. シニアの約5割が「大変苦しい」「やや苦しい」【高齢者の生活意識】

厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」から、高齢者世帯(※)の生活意識に関するリアルな結果を見ていきます。

※高齢者世帯:65歳以上の者のみで構成するか、又はこれに18歳未満の者が加わった世帯

8.1 高齢者世帯の生活意識

  • 大変苦しい:25.2%
  • やや苦しい:30.6%
  • 普通:40.1%
  • ややゆとりがある:3.6%
  • 大変ゆとりがある:0.6%

この調査結果からは、シニア世帯の暮らし向きが、経済状況によって大きく3つの層に分かれている様子が見えてきます。

まず、半数以上(55.8%)が「大変苦しい」「やや苦しい」と回答し、日々の生活に経済的な厳しさを感じています。

その一方で、「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」と回答した世帯は合計してもわずか4.2%。経済的な余裕を実感できているシニア世帯はごく一握りのようです。

そして、これら両者の中間にあたるのが、40.1%を占める「普通」と回答した層です。この割合は「苦しい」層には及ばないものの、「ゆとりがある」層を大きく上回りました。

経済的な余裕があるとは言えないものの、堅実に暮らす一定数のシニア世帯が、厚い中間層を形成している様子もうかがえます。

9. 制度の最新情報は定期的にチェックしよう

本記事では、年金生活者支援給付金の制度概要と、年代別の年金受給額について解説してきました。年金生活者支援給付金の対象となる方には、9月ごろを目途に案内が届きますので、見逃さずに内容を確認することが大切です。

年金生活者支援給付金のように、申請しないと受け取れない支援制度も多くあります。大切な支援を受け損なわないよう、情報をよく確認し、必要な手続きを忘れずに行いましょう。

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参考資料

渡邉 珠紀