7月、気温の上昇とともに、冷房代や水道光熱費など生活費の負担も増える時期。体調管理や家計のやりくりに追われがちなシニア世帯にとって、見逃せないのが「年金生活者支援給付金」です。
この制度は、所得や年金額に応じて、月に数千円の給付が上乗せされる仕組みですが、申請しなければ受け取れないため、対象者であっても「知らなかった」「気づかずにそのまま」というケースが少なくありません。
この記事では、給付の対象条件、申請の方法、支給額の目安についてわかりやすく解説しています。受け取れる支援はきちんと受け取り、安心した生活に少しでもつなげていきましょう。
1. 【年金&年金生活者支援給付金受給者向け】「改定通知書」と「振込通知書」の見方
2025年度の年金額について、年金と年金生活者支援給付金を同時に受給している人には原則6月に「『改定通知書』と『振込通知書』(はがきサイズ)」が送付されます。
※遺族年金受給者、複数の年金受給者、および視覚障害による障害年金受給者の人には封筒で送付されます。
「改定通知書」と「振込通知書」(年金と年金生活者支援給付金受給者用:大判はがきサイズ)では、年金や給付金の支払いに関わる、以下のような項目を確認することができます。
1.1 年金
- 年金支払額:1回に支払われる年金額(控除前)
- 控除後振込額:年金額から特別徴収(天引き)される社会保険料、所得税額および復興特別所得税額、個人住民税額および森林環境税額を差し引いた後の振込金額
1.2 年金生活者支援給付金
- 支給金額(月額):年金生活者支援給付金の月額(1カ月分の金額)
- 振込額:給付金支払額に調整額を加算、もしくは減算した後の振込金額
支給対象となった場合は、通知書の内容を確認しておきましょう。なお、上記の通知書類は「ねんきんネット」でも閲覧が可能です。