【厚生年金・国民年金】「都道府県別ランキング」住む場所によって年金額が違う！あなたが住む地域は何位？国民年金（老齢基礎年金）の受給額は5～6万円台で、全国平均は5万7700円

3. 厚生年金の受給額はどのように計算をするのか　地域差が出る理由も紹介

厚生年金の受給額は、現役時代の給与や賞与といった報酬と、年金の加入期間の影響を受けます。そのため、個人差が出やすくなっています。

厚生年金の報酬比例部分は、以下の計算式の合計で決まります。

つまり、年収が高い人や加入期間が長い人ほど、多くの厚生年金を受給できる仕組みとなっているのです。

都道府県ごとに賃金の水準には差があり、都市部においてはより高い傾向があります。そのため、将来受け取る年金額にも同様の傾向が見られるというわけです。

なお、どれほど年収が高くても、厚生年金の加入期間が短ければ、年金額は低くなります。

また、都道府県によって自営業の比率や共働きの比率も違います。そのような背景から、都道府県ごとに年金受給額が異なると考えられます。

国民年金の受給額は、「国民年金保険料をどれだけ納付したか」によって決まるため、個人差や男女差、都道府県ごとの格差もそれほど大きくありません。

参考までに、国民年金（老齢基礎年金）における都道府県ごとの平均年金月額を見てみましょう。

国民年金（老齢基礎年金）の受給額は5～6万円台となっています。なお、全国平均は5万7700円です。

もし厚生年金の上乗せが見込めないのであれば、独自に老後の資金を準備する必要性が高まります。

年金の受給額には、個人の働き方や保険料の納付状況が大きく影響します。

地域別の平均額を見ていくと、暮らしてきた場所や地域経済の違いも反映されていることがわかります。

都市部では高めの傾向が見られる一方で、地方でもしっかりと年金を受け取っている世帯も多く、単純な金額だけでは判断しきれない部分もあります。

また、受け取る年金額が高ければ安心、というわけではありません。実際には、生活費や住居費、医療環境などとのバランスが重要です。

自分がどこで、どのように暮らしていきたいか。こうしたデータはひとつの参考材料になるのではないでしょうか。

中川由佳