2.3 ワイヤープランツ[常緑小低木]
ワイヤープランツは、ワイヤーのように細い茎と1〜2センチほどの小さな葉がオシャレな植物。鉢植えの観葉植物として飾られたり、寄せ植えやリースの花材にしたりなど、幅広いアレンジに使われています。
繊細な見た目をしていますが、じつは匍匐(ほふく)性の小低木。茎や根がとても丈夫で、環境が合えば地面や壁、フェンスなども覆いつくしてしまいます。
茎や根が固く撤去しにくいうえ、少しでも残してしまうと、そこから根や芽を出して再び成長することも。繊細な見た目とは逆に、生命力旺盛で駆除が難しい一面を持っているためご注意ください。
※参考価格:200円~750円前後(3号ポット苗)
3. グランドカバープランツのメリットと、おすすめ植物
雑草対策に高い効果が期待できるグランドカバープランツ。今回ご紹介した植物は乾燥や病害虫に強く、比較的安価に購入でき、さらには肥料もほとんど要らないのが大きな魅力です。
一方で、繁殖力や生命力が強過ぎる植物を選んでしまうと「管理が大変」「草取りのほうが楽だった」と後悔することも。グランドカバープランツを植える際は各植物の特徴をしっかりと理解し、管理しやすい植物を選びましょう。
比較的成長がゆっくりで管理しやすい、おすすめグランドカバープランツを簡単にご紹介します。
- シバザクラ
- クリーピングタイム
- タマリュウ
- アジュガ
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ベロニカ・オックスフォードブルー
他にも管理しやすいグランドカバープランツはありますので、お庭の環境や好みに合わせて選んでみてくださいね。
参考資料
LIMOガーデニング部
執筆者
樹木医の鈴森真樹を中心としたメンバーで構成する、株式会社モニクルリサーチ運営の『LIMO(リーモ)〜くらしとお金の経済メディア〜』のガーデニング企画担当チームです。
季節の寄せ植えや、初心者でも育てやすい多年草・宿根草、季節を彩る一年草など草花の情報から、室内で1鉢から楽しめる観葉植物や多肉植物のこと、ベランダ栽培もできるハーブや野菜などの家庭菜園企画まで、幅広いガーデニング情報をお届けしています。
メンバーは、プライベートでもベランダガーデニングや家庭菜園、観葉植物の栽培などをそれぞれのペースで楽しんでいます(2025年4月23日更新)。
監修者
LIMO編集部
ライター/樹木医/1級造園施工管理技士
日本大学生物資源科学部を卒業後、同大学院にて外来植物について研究し、修士号を取得。在学中に参加していた、自然環境保全活動を行うNPO法人のインターンシップでは、都市公園での植生管理や環境教育などの活動を3年間経験した。
大学院卒業後はテーマパークの植栽管理業務に7年間従事。たくさんの個性豊かな植物のメンテナンスに携わった。樹木医、1級造園施工管理技士保有。
その後フリーランスライターを経て、現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO」でガーデニングやアウトドアに関する記事を執筆。自身の経験と知識をもとに、わかりやすい記事の執筆を心がけている。
現在は秋田県在住で、趣味は植物を育てることとアウトドア。好きが高じて、学生時代にキャンプ場でアルバイトをしていた。同時期に始めた登山は15年以上続けているが、現在は育児中のためハードな登山は自粛し、子連れハイキングを楽しんでいる。