国や自治体から受けられるシニア向けの給付金や年金などには、自動的に受け取れるものもあれば、自分から申請しなければ受け取れないものもあります。

老後の生活や高齢期の就労を支援してくれるようなシニア世代の生活に深く関わる制度の中にも、自分から申請する必要があるものがあるため、忘れずに手続きを行いたいものです。

本記事では、高齢者を対象とした申請しないともらえない給付金や年金を3つ取り上げて解説します。

1. 《申請しないともらえない》(1)高年齢雇用継続基本給付

高年齢雇用継続基本給付は、60歳以降も働きたいという意欲のある方を応援し、65歳までの雇用継続を促進することを目的とした制度です。

具体的には、60歳以上65歳未満の従業員が、60歳到達時と比べて賃金が一定割合(原則75%)未満に低下した場合に、雇用保険から給付金が支給されます。

しかし、自分から申請しないと支給を受けることはできません。

では、詳しい内容を確認していきましょう。

なお、年金を受給しながら会社で働いて厚生年金保険に加入し、さらに高年齢雇用継続給付も受け取る場合、年金の一部が減らされることがあります。

詳しく知りたい場合は、年金事務所やハローワークで確認してください。