7月に入り、もうすぐ夏休み。お子さんが入園・入学された方は1学期も終わりが見え、新生活も落ち着き働き方に迷われる方もいるのではないでしょうか。

働き方としてはパートやフリーランス、フルタイムなどさまざまな選択肢がありますが、自分に合った働き方を考ええるとともに、お金が気になっている方もいるでしょう。

今回は世帯年収が1000万円と600万円の世帯の平均的な貯蓄額・負債額・共働き率などを確認しますので参考にしてみてください。

1. 年収1000万円世帯の「貯蓄額・共働き率」は平均でどれくらい?

では早速、年収1000万円世帯の家計を見ていきましょう。

今回は、総務省統計局「家計調査 貯蓄・負債編 第8-2表<貯蓄・負債>年間収入階級別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)」をもとにチェックしていきます。

1.1 貯蓄・負債の平均

多くの方が気になるのが、貯蓄および負債ではないでしょうか?

まず、年収1000〜1250万円世帯の平均貯蓄額は2124万円だとわかりました。内訳は以下のとおりです。

  • 通貨性預貯金:764万円
  • 定期性預貯金:425万円
  • 生命保険など:440万円
  • 有価証券:425万円
  • 金融機関外:71万円

日本人の特徴ともいえる預貯金の割合の高さが目立ちます。一方で平均負債額はというと、以下のとおりでした。

  • 平均負債額:1290万円(うち住宅・土地のための負債:1196万円)

ここで、平均貯蓄額から平均負債額を差し引くと、純貯蓄額がわかります。

  • 平均貯蓄額2124万円-平均負債額1290万円=834万円

このあと年収600万円世帯もチェックすると、この純貯蓄額834万円が多いかどうかわかるでしょう。

1.2 共働き率や持ち家率の平均

共働き率と持ち家率も簡単にチェックしておきます。

  • 世帯主の配偶者のうち女性の有業率:77.1%
  • 持ち家率:86.7%

世帯主の配偶者のうち女性の有業率は7割を超える結果でした。つまり、年収1000万円を超える世帯は、おおむね7割程度が共働きであると予想できます。

年収1000万円を超える世帯は、女性も世帯年収に大きく貢献していると考えられますね。