2. 年収600万円世帯の「貯蓄額・共働き率」は平均でどれくらい?
ここからは、年収600万円世帯の家計を見ていきましょう。
年収1000万円世帯同様、総務省統計局の「家計調査 貯蓄・負債編 第8-2表<貯蓄・負債>年間収入階級別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)」を参考にチェックしていきます。
年収600〜650万円世帯

出所:総務省統計局「家計調査 貯蓄・負債編 第8-2表<貯蓄・負債>年間収入階級別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)」をもとにLIMO編集部作成
2.1 貯蓄および負債
まずは、貯蓄と負債からです。年収600〜650万円世帯の平均貯蓄額は1164万円でした。内訳は以下のとおりです。
- 通貨性預貯金:458万円
- 定期性預貯金:287万円
- 生命保険など:244万円
- 有価証券:160万円
- 金融機関外:15万円
一方で、平均負債額は911万円(うち住宅・土地のための負債:839万円)なので、純貯蓄額は253万円です。
平均貯蓄額は1000万円を超えていますが、純貯蓄額は1000万円世帯と比較して600万円程度少ないことがわかりました。実に3分の1程度です。
2.2 共働き率や持ち家率
年収1000万円世帯同様、共働き率と持ち家率を確認します。
- 世帯主の配偶者のうち女性の有業率:57.2%
- 持ち家率:82.1%
年収600万円世帯は、世帯主の配偶者のうち女性の有業率が6割に満たないという結果でした。