日本経済団体連合会「2025年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)」によれば、大手企業の2025年夏のボーナスの1次集計結果の平均妥結額は99万848円となっており、金額をみてうらやましいと思う方もいるでしょう(2025年7月3日公表)。

年収を左右する一つに「会社規模」があります。

業種や職種、年齢によっても収入は変わりますが、今回は大企業と中小企業に分けて、その平均的な貯蓄額や年収をみていきましょう。

1. 【平均貯蓄額&年収】大企業と中小企業ではいくらか?

大企業と中小企業の貯蓄額と年収には差があるのでしょうか?

それとも実はそれほど大きな差はないのか、総務省の「2024年(令和6年)家計調査/ 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表(8-7表)」を参考に確認していきます。

ちなみに、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」では、常用労働者1000人以上を大企業、100〜999人を中企業、10〜99人を小企業と区分けしています。

まずは、貯蓄からチェックしていきましょう。

1.1 平均貯蓄額一覧

  • 1~9人:1257万円
  • 10~29人:1082万円
  • 30~99人:1215万円
  • 100~299人:1462万円
  • 300~499人:1331万円
  • 500~999人:1563万円
  • 1000人以上:2064万円

企業規模が1000人以上の大企業のみ、平均貯蓄が2000万円を超えているという結果でした。大企業は給料が高く、貯蓄がしやすい傾向にあるのでしょうか。

平均年収については、以下のとおりです。

1.2 平均年収一覧

  • 1~9人:630万円
  • 10~29人:672万円
  • 30~99人:712万円
  • 100~299人:772万円
  • 300~499人:844万円
  • 500~999人:788万円
  • 1000人以上:928万円

こちらも大企業にあたる企業規模が1000人以上の会社の平均年収が最も高いことがわかりました。

中小企業と比較すると150〜200万円ほどの差があります。

年収を重視するのであれば、大企業という選択も一つでしょう。