2025年6月19日、自民党は7月の参議院選挙に向けた公約「日本を動かす 暮らしを豊かに」を発表しました。この公約では、「強い経済」「豊かな暮らし」「揺るぎない日本」の3つのビジョンを掲げ、GDP1千兆円実現や国民所得5割増しを目標に掲げています。参院選が目前に迫る中、私たちが暮らす日本の現状を、具体的なデータから見ていきます。
今回は、厚生労働省「令和6年版厚生労働白書-こころの健康と向き合い、健やかに暮らすことのできる社会に-(日本の1日)」をもとに解説します。
1. 【人口の現状】日本の未来へ繋がる課題とは?
厚生労働省が公表する「日本の1日」をみることで、日々の生活の中での出来事のようにイメージしやすく、物事の発生頻度や規模感を把握しやすくなります。日本で1日に起こる出来事の数を調べてみた「日本の1日」をみていきましょう。
※統計数字は、令和元年〜令和5年におけるそれぞれの直近の数字です。
【日本で1日に起こる《人口》について】
- 生まれる人数:1993人
- 亡くなる人数:4318人
→がん:1048人
→心疾患:633人
→脳血管疾患:286人
→事故:122人
→仕事中の事故:2人
→老衰:520人
→自殺:60人
「日本の1日」の統計データから、日本では毎日1993人が生まれる一方で4318人が亡くなっており、結果として1日あたり2325人の人口減少が進行していることがわかります 。特に、死亡原因としては「がん」が1048人と最も多く、「老衰」も520人に上るなど、高齢化に伴う疾病や自然死が増加傾向にあります 。この急速な人口減少と高齢化の進行は、社会保障制度の持続可能性や労働力人口の確保といった、日本の喫緊の課題を浮き彫りにしています。