7月の参院選を前に、自民党が6月19日に発表した選挙公約では「GDP1千兆円の実現」や「国民所得5割増し」など、力強い経済成長ビジョンが掲げられました。一方、厚生労働省が公表した「100人でみた日本」では、29人が高齢者、46人がストレスを抱え、非正規雇用や医療の負担など、多くの課題が可視化されています。今回はこの統計をもとに、日本の「人口構成」「労働」「福祉と健康」の現状をわかりやすく解説します。

1. 【人口構成】高齢者が“社会の主役”になる日本のこれから

【性別】

  • 男性:48.6人
  • 女性:51.4人

【年齢】

  • 15歳未満:11.4人
  • 65歳以上:29.1人(このうち75歳以上:16.1人)

日本の人口は女性が男性よりやや多いことがわかります。また、15歳未満の子どもが11.4人なのに対し、65歳以上が29.1人、さらにそのうち75歳以上が16.1人を占めており、急速な高齢化が進んでいる現状がうかがえます。