7月はエアコンの使用が増えたり、食材の値上がりが気になったりと、家計の負担が大きくなる時期です。そんな今こそ知っておきたいのが「年金生活者支援給付金」という制度です。
この制度は、所得が少ない年金受給者に向けて、毎月数千円が上乗せされる仕組みになっています。ただ、「自分が対象か分からない」「申請していない」といった理由で、受け取れていない人が少なくありません。
8月の年金支給前のこの時期は、制度を見直す良いタイミングです。この記事では、対象となる条件や申請方法、給付額の目安までをわかりやすくまとめています。
1. 2025年度の年金生活者支援給付金「いくらもらえる?」給付基準額を確認
公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準に満たない人を対象にした「年金生活者支援給付金」。
老齢年金、障害年金、遺族年金のそれぞれの年金に設けられており、公的年金に上乗せして支給されます。
年金生活者支援給付金は、公的年金と同様に毎年度、物価変動に応じて給付額の見直しが行われます。
2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付額は、前年より2.7%引き上げとなりました。
- 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(※基準額)
- 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
- 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円
老齢年金生活者支援給付金については、上記を基準額として、保険料納付済期間などをもとに実際の給付金額が計算されます。保険料納付済期間が40年間(480ヵ月)に満たない場合、その分が差し引かれて支給されることに留意しておきましょう。
しかし、年金生活者支援給付金を受け取るには、いくつかの条件を満たす必要があります。