物価高により日々の生活費に負担が生じやすくなっているため「収入を増やしたい」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

会社での役職ごとに年収は異なる傾向にありますが、中間管理職の「部長・課長・係長」と「非役職者」ではどれだけ収入が違うのでしょうか。

本記事では、中間管理職の「部長・課長・係長」と「非役職者」とでは、平均年収がどれだけ違うのか解説します。

また《中間管理職の悩み》で上位を占めているものや、40歳代が考える「年金支給時に最低準備しておく金融資産残高」についてもご紹介します。

昇進や年収について考える際に、ぜひ参考にしてください。

1. 【中間管理職】「部長・課長・係長」の平均年収はいくら?

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 役職別」をもとに、中間管理職「部長・課長・係長」の平均年収を見ていきます。

※調査実施年6月分の所定内給与額の平均値です。6月分として支給された現金給与額のうち、超過労働給与額を差し引いた金額で、所得税等を控除する前の額です。

中間管理職となる「部長・課長・係長」の平均賃金は以下のとおりです。

1.1 中間管理職の平均賃金

  • 部長:62万7200円
  • 課長:51万2000円
  • 係長:38万5900円

ボーナス(年2回かつ賃金2ヶ月分)を考慮して、平均年収を計算すると以下の結果となります。

1.2 中間管理職の平均年収

  • 部長:1003万円程度
  • 課長:819万円程度
  • 係長:617万円程度

ちなみに非役職者の平均賃金は30万2800円です。非役職者の年収を試算すると、約484万円となっています。

国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は460万円です。

平均年収と比べ、中間管理職の平均年収が高い水準にあることがわかりました。

しかし、なかには「中間管理職を希望しない」という人もいるようです。

次は「中間管理職が抱えている悩み」について見ていきます。