6. 「ねんきんネット」で自分の年金見込み額を確認してみよう
自分の将来の年金見込み額を確認するには、「ねんきんネット」を活用するのが有効です。
「ねんきんネット」では、年金記録の照会、将来の年金見込額の試算、通知書の閲覧など、年金に関する情報をオンラインで確認できます。
スマートフォンやパソコンから24時間いつでも利用できるため、時間や場所を選ばず手続きや確認ができて便利です。
利用には基礎年金番号が必要です。
※昭和61年4月以前に年金受給権が発生した老齢年金受給者の方はご利用いただけません。
登録方法は以下の2通りがあります。
- マイナポータルとの連携
- ユーザIDの取得
詳細については、日本年金機構の公式ホームページをご確認ください。
7. 自分のライフスタイルに合わせて無理なく資産形成を
今回は、シニア世代の年金受給額や年金生活者支援給付金について確認してきました。
年金は、現役時代の収入や働き方などによって将来の受給額が決まるため、受給開始後に、年金額そのものを大幅に増やすことは原則としてできません。そのため、老後を迎える前に、自分がいくら受け取れるのかを早めに把握しておくことが大切です。
もし確認した年金見込み額だけでは、将来の生活に不安を感じるようであれば、取り崩せる資金を事前に準備する必要があるかもしれません。
現在は、NISAやiDeCoなどの制度を活用して、老後資金を効率的に貯めていく方法もあります。気になる方は、自分のライフスタイルやリスク許容度に合っているかを確認しながら、取り入れてみるのも良いでしょう。
将来の安心のために、今できることから少しずつ始めていくことが大切です。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 日本年金機構「ねんきんネット」とは?
- 厚生労働省「年金制度改正法案を国会に提出しました」
- 厚生労働省「保険料(税)の特別徴収」
矢武 ひかる