3. 年金の受給開始を遅らせると受給額は増える!

定年退職後も働く場合、収入や資産の状況などに応じて、年金の受給開始時期を遅らせるという選択肢もあります。

年金は通常65歳から受け取りを開始しますが、実は最長75歳まで受給開始を遅らせることができます。

受給開始時期を遅らせるほど、年金の月額受給額が増える仕組みです。

たとえば、75歳まで受給開始を遅らせれば、65歳から受給を開始する場合と比較して、年金月額は84%も増加します。

繰下げ増額率早見表

繰下げ増額率早見表

出所:日本年金機構「年金の繰下げ受給」

そのため、定年退職後も働く場合、年金の受給開始を遅らせて年金受給額を増やすという選択肢もあるでしょう。

年金の受給開始を遅らせるメリット・デメリットを踏まえたうえで、ライフスタイルや収入などに合った選択をすることが大切です。

4. 老後生活をデザインしよう!

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老後までに準備期間がある方は、現役時代にどのような老後生活を過ごしたいのかをよく考えて準備しておくことが重要です。

定年退職後は働かずに生活水準も下げたくない場合は、年金に加えて老後資金を別で用意する必要があるでしょう。

ぜひ、理想の老後生活から逆算して、今するべきことを明確にしてみてください。

参考資料

苛原 寛