6月13日金曜日は、年金支給日でした。
では、シニア世帯はどのくらい年金を受け取っているのでしょうか。
年金だけで生活できる世帯はどの程度あるのでしょうか。
本記事では、国民年金+厚生年金が「月額10万円未満の人」と「月額20万円以上の人」がどちらの方の割合が多いのかご紹介します。
「月額20万円以上」の年金を受け取る人の、平均年収や年金受給額を増やす方法もご紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
1. 国民年金+厚生年金「月額10万円未満の人」と「月額20万円以上の人」どちらの方が多い?
ではさっそく、国民年金+厚生年金が「月額10万円未満の人」と「月額20万円以上の人」の割合をそれぞれ確認します。
厚生労働省年金局「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、会社員や公務員の勤務経験がある厚生年金受給者の年金受給額(国民年金+厚生年金)の分布は以下のとおりです。
1.1 厚生年金受給者の年金受給額(額面)※国民年金を含みます
年金受給額 割合
- 月額1万円未満 0.28%
- 月額1万円以上2万円未満 0.09%
- 月額2万円以上3万円未満 0.31%
- 月額3万円以上4万円未満 0.58%
- 月額4万円以上5万円未満 0.61%
- 月額5万円以上6万円未満 0.85%
- 月額6万円以上7万円未満 2.34%
- 月額7万円以上8万円未満 3.97%
- 月額8万円以上9万円未満 5.44%
- 月額9万円以上10万円未満 6.73%
- 月額10万円以上11万円未満 7.01%
- 月額11万円以上12万円未満 6.57%
- 月額12万円以上13万円未満 5.97%
- 月額13万円以上14万円未満 5.75%
- 月額14万円以上15万円未満 5.89%
- 月額15万円以上16万円未満 6.14%
- 月額16万円以上17万円未満 6.39%
- 月額17万円以上18万円未満 6.56%
- 月額18万円以上19万円未満 6.37%
- 月額19万円以上20万円未満 5.84%
- 月額20万円以上21万円未満 4.99%
- 月額21万円以上22万円未満 3.90%
- 月額22万円以上23万円未満 2.72%
- 月額23万円以上24万円未満 1.78%
- 月額24万円以上25万円未満 1.18%
- 月額25万円以上26万円未満 0.75%
- 月額26万円以上27万円未満 0.45%
- 月額27万円以上28万円未満 0.25%
- 月額28万円以上29万円未満 0.13%
- 月額29万円以上30万円未満 0.06%
- 月額30万円以上 0.09%
- 平均年金月額 14万3973円
*厚生年金保険受給権者には、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、定額部分のない報酬比例部分のみの65歳未満の受給権者が含まれています。
国民年金+厚生年金の受給額が「月額10万円未満の人の割合は21.2%」「月額20万円以上の人の割合は16.3%」となっています。
受給額が月額10万円未満の人の割合が、月額20万円以上の人よりも多いのが実態です。
ただし、この中には65歳より前に一部の年金だけを受け取っている人も含まれています。
年金は通常65歳から受け取りが始まりますが、一定の年齢以上の人に限って60歳代前半から一部を受け取れる制度(特別支給の老齢厚生年金)も残っているためです。
そのため、年金受給額が月額10万円未満の人のなかには、このような年金の一部のみを受け取る人も含まれていることに注意しましょう。