2022年に2024年からの新NISAの方向性も決まり、締め切り間近のつみたてNISAやつみたて投資の代名詞iDeCoといった非課税枠のある投資制度に注目が集まっています。
老後の資産形成のために、そうした制度を活用して資産運用をしていきたいという方も多いのではないでしょうか。
今回は、つみたてNISAやiDeCoを始めるのにあたって必要不可欠な金融商品である投資信託についてみていきましょう。
投資信託とはそもそも何なのか
物価が上昇する一方、銀行の預貯金だけでは不安になってきた個人投資家・相場晴子(アイバ・ハルコ)。
投資そのものが初めてで、最近ネット証券の口座を開設したばかり。投資の初心者だけではなく、同時にいろいろな投資情報もインターネットで収集を始めている。投資の学習の入門者といったところ。
その相場さんが、自分の確定拠出年金を接点に投資、特に投資信託に興味を持ち始めました。
幸い、大学時代の友人・投信博士(トウシン・ヒロシ)は資産運用会社でファンドマネージャーを務めていて、こうした金融商品には詳しいので、職場が近いこともあってランチをしながらいろいろ教えてもらっているようです。
聞き耳を立ててみましょうか。
投資信託は資産運用入門者にも実は身近な金融商品――確定拠出年金を例に
相場:資産運用をしたい!と思ってネット証券に口座を開設したのだけど、いろいろな金融商品があって何に投資したらよいかかよくわからないわ。
投信:投資についてよくわからないのに、何でネット証券の口座を開設したの?
相場:実は、私の勤めている会社で確定拠出年金(※編集部注:日本版401kとも呼ばれる)というのに加入しているのだけど、そこで選べる金融商品は投資信託が中心なのよね。そこで初めて、銀行預金以外の金融商品に触れてみたの。自分自身で年金の運用を考えなければいけないのはハードルが高いのだけど、ちゃんと自分の資産運用を考えなくちゃねと思ったわけ。
投信:金融商品の内容がよくわからないのなら、自分で理解できないリスクをとる必要はないと思うよ。貯蓄性の高い金融商品も、確定拠出年金のラインナップに入っているでしょ?
相場:ただ、最近はスーパーで買い物していても、あらゆるモノの値段が上がっているし、なんだか大家さんも家賃を値上げしてきそうで・・・。給与も少しずつは上がっているけど、やっぱり銀行預金だけだと不安になっちゃって。
投信:なるほどねぇ。意外によく考えているね。確かに、インフレを目指している現在の金融政策では、銀行の預貯金だけでは心もとないねぇ。名目金利がインフレ率についていっていないからねぇ。
投資信託は株式や債券、FXとは何が違うのか
相場:そこで博士が運用会社に勤めていると思い出したの。金融商品について分かりやすく教えてくれないかしら。株やFXは何となくイメージがあるけど、投資信託に関してはよく分かっていないの。
投信:投資信託が株やFXと違うのは、投資信託が「仕組み」の金融商品だということかな。
相場:仕組み?なんだか難しそうね。投資信託の仕組みについて分かりやすく教えてくれない?
投信:投資信託とは、複数の投資家から集めた資金を一つにまとめ、運用の担当者がその資金を株や債券、時には金融派生商品(デリバティブ)などに投資してリターンを狙う金融商品のことだよ。その運用成果によって投資家がそれぞれの投資額に応じた超過収益などを分配される仕組みになっている。
相場:言っていることは分かるけれど、まだイメージが掴みにくいのよね。
投信:相場さんが自分で日本株や米国株に直接投資をするのであれば、仕組みというほどのものは必要ない。ネット証券の口座から自分の投資したい銘柄に発注をすれば、それで終わりだからね。
相場:株式と投資信託はどう違うのかしら?
投信:投資信託の基本は、多くの人たちから資金を集め、そのまとまった資金の運用を投資のプロに任せることだよね。小口じゃない、一定規模の資金を運用することで、例えば証券会社では取り扱っていない新興国株式や、個人の資産運用ニーズを組み込んだデリバティブ金融商品等に投資をして、資産運用できたりもする。投資対象の選択肢が広がるということさ。
相場:なるほどね。じゃあ、投資信託を購入すれば、プロに運用を任せることで資産を増やしてくれるという期待が持てるのね。それと、個人では手の届かない金融資産や、個人では組成しにくい金融商品にアクセスすることができるということね?
投信:そう理解してもらえれば、投資信託の付加価値も分かりやすいと思う。
投資信託はどのように販売・運用・管理されているのか
相場:ところで、投資信託はどうやって運用や管理がされているの?
投信:投資信託ではたくさんの人のお金を集めて運用するので、実際はいろいろな金融機関や関係者が存在する。
相場:例えば、どんな人たちが関与するのかしら。
投信:まずは運用会社。運用会社は投資信託という“仕組み”で集めたお金の運用をどうするかを決定する。当然ながら運用が上手くいけば利益が出るし、そうでなければ損失が出ることになる。重要なことは、投資信託は元本が保証されている金融商品ではないことを理解することだ。プロの運用でも100%確実ではないとうことだね。
相場:そこはちゃんと理解しているけど、仮に運用会社の収益が悪化して破たんしたりしたら、その運用会社で投資信託を購入した投資家の資産はどうなっちゃうのかしら?
投信:先ほど話したように、投資信託は仕組みでできている。投資信託で保有している資産は信託銀行が資産の分別管理を行っている。その信託銀行は運用会社の指図によって株式や債券などの資産の売買を行う。
相場:なるほどねぇ。投資信託が仕組みというからには、色々な役目があるのね。それと、投資信託を販売する販売会社はどんな役割を担っているのかしら?
投信:一言でいうと、投資家ごとの口座を管理しているというのが回答なんだけれども、実際には、投資信託の販売や分配金・償還金の支払いとその管理などを行っている。投資信託を購入した投資家からすれば、一番接点があるのは証券会社や銀行などの販売会社になるだろうね。
人生設計(ライフデザイン)に合った金融商品を選べるのが投資信託の良さ
相場:博士、投資信託の仕組みはよく分かったわ。ただ、どの投資信託が私のライフデザインにあっているかは分からないわ。
投信:それは追々、様々な投資信託を紹介していくから、相場さんも勉強が進めば時間が解決してくれる部分もあるよ。
相場:何かいいお勉強コンテンツはないかしら。
投信:それじゃ、楽天証券の”FundPicks(ファンドピックス)”は面白いと思うよ。ベテランファンドマネージャーが、資本市場の見通しや自分の運用スタイルなどを分かりやすく解説しているからね。
相場:見てみるね。
投信:投資信託の最大の特徴は、投資家のニーズを反映した設計ができるということかな。ということで、一つ一つ自分で調べていって、その設計が自分で理解できてニーズに合うと判断できるなら良い商品といえるね。
相場:正直、そんな時間はないわ。
投信:じゃ、FundPicksから読み始めたらどうかな。
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登場人物
相場晴子(アイバ・ハルコ)。国内の大手生命保険会社の本社で勤務するOL。40代後半。未婚。慶早大学・文学部卒。最近、少し貯金も貯まってきたのでオンライン証券で口座を開設して、初めて投資信託を購入。外貨建ての銀行預金を除くと初めての投資。購入したはじめての投資信託は日本株のアクティブ運用の投資信託。でも、実は自分でどういった金融商品に投資をしたいかは十分に理解していない。
投信博士(トウシン・ヒロシ)。相場晴子の大学時代の同級生。慶早大学・経済学部卒。現在は、資産運用会社に勤務。大学卒業後、企業を調査する証券アナリスト、シンクタンクに出向しエコノミストとしてマクロ分析を経験した後、現在は株式のファンドマネージャー。趣味は、スマホゲームと釣り、サッカー観戦。
LIMO編集部