お金持ちの人ってどんな生活をしているのだろう? お金持ちの人ってどういうところにいるのだろう? そう思うことはありませんか。お金持ちの生態ってなんだか気になりますよね。そこで今回は、仕事上多くのお金持ちの人たちと接してきた著者がお金持ちの生態についてご紹介します。

本当のお金持ちは地味で謙虚

こんな言い方はなんですが、本当のお金持ちの人はかなり謙虚で意外と地味です。自分の立場をひけらかしたり、お金持ちアピールをしたりということは全くありません。たしかに、身だしなみにはとても気を遣っているので、見る人が見れば一瞬で「この人は本当のお金持ちだ」ということがわかるはずです。しかし、決して自分からそういうアピールはしません。

また、非常に腰が低く謙虚なのも特徴です。これは、お金持ちの人と話をするたびに毎回思うことですが、どんな立場の人にも丁寧に接します。彼らはその謙虚で誠実な人柄でビジネスを成功させ、富を築いてきているのです。お金に踊らされて、奢った態度を取ったり高飛車な話し方をしたりということはありません。

その中で、「ポージング」というのもよくあります。そうした態度だけを見て評価してほしくないのですが、彼らは自分にどんな役割や振舞いが求められているかを察することに長けています。たとえば、社長然として振舞わなければならないときもあります。あまりにペコペコしていてはかっこ悪い、という場面では堂々と振舞います。

ある大企業の社長は、一介の社員と話すときでも笑顔でフランクで、威張るようなそぶりは全く見せません。しかし、報道陣の前に出ると真剣な顔、神妙な顔でビジネスを語り、記者に対しては厳しく切り込むときもあります。

このように、報道陣の前で見せる態度と、自社の社員に見せる態度では大きな差があります。それは、求められている振舞いがその場によって違うからです。「今はこう振舞うべき」というのを即座に察知して、それに見合う振舞いができるのも非常に重要な素質なのかもしれません。

「金持ちケンカせず」は事実

日本には「金持ちケンカせず」という言葉がありますよね。これは本当に的を射ている言葉だと思うのです。お金持ちの人たち、とりわけビジネスの世界にいる人たちは本当にケンカしません。

なぜかというと、本当のお金持ちの人は、自分の事業があったり自分の会社を持っていたりします。誰かとケンカすると、その会社のイメージが悪くなったり、敵を作ったりすることになるからです。お金持ちであればあるほど、手広く事業をやっていて、どこに取引関係者がいるかわからないために簡単にはケンカできない環境にいるというわけです。

ビジネス領域に身を置くお金持ちは、ケンカする前にビジネスの話になります。ビジネス上で利益が食い違ったとしても、それを何とかお互いのメリットになる話にする能力もアイデアあります。つまり、お金持ち同士はケンカする必要がないということなのです。

お金持ちは話し出すと止まらない