初夏の訪れとともに耳にすることが増える「ジューンブライド」という言葉。「6月に結婚した花嫁は幸せになれる」とされるこの言葉は、いまや世界中で広く知られています。そんな《幸せな結婚の月》である6月に、リスクモンスター株式会社が「この企業に勤める人と結婚したいランキング」の調査結果を発表しました。

今回は、その調査結果をふまえて、自分自身のライフプランを考えるうえで大切な視点や、「理想の未来とお金の流れ」を可視化できる【金融庁ライフプランシミュレーター】の使い方を、具体的に紹介します。

1. 【調査で見えた】結婚したい企業の条件は「安定と収入」

与信管理支援などを行うリスクモンスター株式会社が実施した「この企業に勤める人と結婚したいランキング」は、全国の20~59歳の男女800人を対象に、2025年3月にインターネット調査によって行われたものです。

「みんなはどんな企業にお勤めの人と結婚したいのか?」みていきましょう。

1.1 安定とブランド力の強い企業が上位に集中

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第15回「この企業に勤める人と結婚したいランキング」/ランキングトップ20

出所:リスクモンスター株式会社「第15回「この企業に勤める人と結婚したいランキング」」

「この企業に勤める人と結婚したいランキング」では、公務員を筆頭に、トヨタ自動車・任天堂・グーグルなど、安定性や知名度の高い企業が上位を占めました。

上位20社のうち多くが大手企業やインフラ系であり、企業規模やイメージが結婚観に大きく影響していることがうかがえます。特に、公務員は10回連続でトップ2を維持しており、《安定した職場環境と社会への貢献度の高さ》などが選ばれる要因の一つになっています。

1.2 「給与」がパートナー選びの最重視ポイント

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第15回「この企業に勤める人と結婚したいランキング」/重視するポイント(性別・年代)

出所:リスクモンスター株式会社「第15回「この企業に勤める人と結婚したいランキング」」

結婚相手に求める条件として「重視するポイント(性別・年代)」の調査結果では、最も重視されているのは「給与額」で全体の50.9%がこれを重視していました。

特に女性では58.8%と過半数を超えており、安定性や雇用形態よりも《経済的基盤を重視》する傾向が明確です。加えて「土日休み・有給取得のしやすさ」や「雇用形態」も上位に入り《生活の安心感と働き方の柔軟性》が注目されていることがわかります。

1.3 女性が求める《相手の最低年収》希望は「400万円~600万円」が約5割

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第15回「この企業に勤める人と結婚したいランキング」/パートナーに求めたい最低年収

出所:リスクモンスター株式会社「第15回「この企業に勤める人と結婚したいランキング」」

パートナーに求める最低年収について、女性の回答では「400万円以上~600万円以上」の層に全体の52.6%が集中しており、現実的かつ高めの水準を希望する傾向が見られます。特に「500万円以上」は19.3%で最も多く、堅実な生活を想定した上での期待値といえそうです。

一方で男性では「年収は気にしない」が最多(41.8%)となっており、収入に対する考え方には男女差があることがうかがえます。また、「400万円以上」から「2000万円以上」の回答割合が全体的に増加しており、物価上昇など社会情勢の影響も背景にあると考えられます。

ランキング調査では、「理想の結婚相手」に対する価値観が、安定性や経済力といった現実的な視点に根ざしていることが明らかになりました。

一方で、それらの理想像に「自分自身の未来」を重ねて考えることも大切です。ここからは、将来の暮らしとお金の流れを“自分ごと”としてイメージするためのツール、【金融庁ライフプランシミュレーター】の使い方をご紹介します。

2. 「理想の未来とお金の流れ」を可視化【金融庁ライフプランシミュレーター】とは?

将来に備える第一歩は、「どんなお金が・いつ・どれくらい必要になるか」を知ることです。金融庁が提供するライフプランシミュレーターでは、将来の家計の流れを視覚化することができます。

2.1 「楽な気持ちで」現在の心境のまま入力していく

シミュレーションするため、必要な項目について、自分の考えにそって入力していきます。たとえば、【結婚の予定】について、「なし」か「あり/したい」だけでなく「わからない」という選択肢もあるので、現在の心境のままフラットに入力していくことができます。

必要項目は4つのSTEPごとにわかれています。

【STEP1】年齢・年収・職業など基本情報を入力

【STEP1】の入力画面4/9

【STEP1】の入力画面

出所:金融庁「ライフプランシミュレーター」

【STEP2】配偶者の有無・年収・結婚予定などを入力

【STEP2】の入力画面5/9

【STEP2】の入力画面

出所:金融庁「ライフプランシミュレーター」

【STEP3】子どもの予定や人数、誕生時期を入力

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【STEP3】の入力画面

出所:金融庁「ライフプランシミュレーター」

【STEP4】生活費・住居費・住宅購入予定などを入力

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【STEP4】の入力画面

出所:金融庁「ライフプランシミュレーター」

【シミュレーション結果を見る】をクリックすると、シミュレーション結果が出ます。

シミュレーション結果画面8/9

シミュレーション結果画面

出所:金融庁「ライフプランシミュレーター」

シミュレーション結果について、将来のお金の流れがわかるポイントにそってみていきましょう。

2.2 【シミュレーション結果】確認すべき4つのポイント

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将来のお金の流れがわかる確認ポイントは4つ

出所:金融庁「ライフプランシミュレーター」をもとに筆者作成

①【大きな支出を見える化】住宅購入の適切な時期とは?

大きな買い物だからこそ、支出の山場を把握しておくと安心です。住宅ローンとのバランスを早めに考えておくことで、家計の安定につながります。

②【子育ての未来予想図】教育費の山場をどう備える?

子どもの進学が重なるタイミングは、支出が増える時期でもあります。「この時期に向けて少しずつ準備しておこう」と考えることで、ゆとりのある子育てが実現できます。

③【老後の暮らしを描く】年金中心生活に向けた準備

働いて得ていた収入から年金中心の生活に変化する時期。自分らしい暮らしを保つためのプランを描いておけると安心できます。退職金や資産の取り崩し方を考えておくことで、穏やかなセカンドライフに近づきます。

④【人生の後半戦】“楽しむためのお金”もプランに入れて

90歳以降のお金の流れも見えるから、「どんなふうに過ごしたいか」を考えるきっかけに。旅行や趣味、家族との時間など、“自分らしく楽しむ”ための準備として老後資金計画もイメージしてみましょう。老後家計のマイナスをプラスに変えていくためにも「今できること」から何かはじめていきましょう。

2.3 【参考値に注意】あくまで「気づき」を得るためのツール

シミュレーション結果は「参考値」です。入力する条件や想定によって結果は変わります。また、病気やけがなどの予期せぬ出費は反映されていないため、あくまで将来を考えるヒントや気づきを得るツールとしてご活用ください。

3. 「理想の未来とお金の流れ」を描く第一歩に

今回は、リスクモンスター株式会社の調査と金融庁のライフプランシミュレーターをもとに、理想の結婚観と自分の未来設計について考える視点を紹介しました。

まとめると、

  • 「結婚したい企業」から見えるのは、安定・収入を重視する社会の価値観
  • 女性の希望年収ゾーンは400万~600万円と現実的なラインに集中
  • 将来の支出や生活像は、自分で“見える化”してこそ備えられる

理想のパートナー像に投影された価値観は、そのまま“自分の未来”へのヒントにもなります。今こそ、他人の理想をきっかけに「自分のこれから」を描く第一歩を踏み出してみませんか。

参考資料

村岸 理美