1. 記事を読むとわかる3つのポイント

  •  新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違い
  •  年利3%で25年間積み立てた場合のシミュレーション(月5万円で約2217万円)
  •  投資信託選びで迷わないための注意点

2. 【新NISA】つみたて投資枠と成長投資枠の違いは?年利3%で25年積み立てるといくら?

新NISAで老後に向けて積み立てをはじめる人もいますが、「つみたて投資枠と成長投資枠の違いは?」「長期間積み立てる場合、投資信託はどれを選べばいいの?」など悩みを抱えるところもあるでしょう。

まずは、新NISAの基本となる2つの枠と、コツコツ積み立てを続けた場合のシミュレーションについてご紹介します。

長期休暇期間に今後の投資についてじっくり考える方もいると思いますので、一つの参考にしてみてください。

2.1 新NISAの2つの枠――つみたて投資枠と成長投資枠

新NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠があります。つみたて投資枠は、金融庁が定めた基準をクリアした、長期・積立・分散投資に適した投資信託とETFが対象です。毎月コツコツ積み立てる、初めての方にも向いた枠ともいえるでしょう。

一方の成長投資枠は、対象商品の幅が広く、まとまった資金の投じどころとして使えるのが特徴です。

2つの枠は併用でき、それぞれの役割を意識して使い分けることが、新NISAを活用するうえでの土台になります。特にライフステージにより投資できる金額やとれるリスクも変わるものなので、しっかりと両者を理解した上で今できる投資を考えるといいでしょう。

2.2 年利3%で25年間積み立てると、いくらになる?金額別にシミュレーション

投資は損をするリスクを抱えていますが、一方で利益を得られる場合もあります。では実際にシミュレーションでその成果をみてみましょう。

毎月同じ額を年利3%で25年間積み立てたと仮定すると、金融庁のシミュレーションでは次のような結果になります(※あくまで一定の利回りを前提とした試算で、運用成果を保証するものではありません。)。

  • 月1万円:443万円(元本300万円/利益143万円)
  • 月3万円:1330万円(元本900万円/利益430万円)
  • 月5万円:2217万円(元本1500万円/利益717万円)
  • 月7万円:3104万円(元本2100万円/利益1004万円)
  • 月9万円:3991万円(元本2700万円/利益1291万円)

あくまで試算になりますが、同じ月5万円でも、25年という時間をかけて積立投資をおこない、年利3%で運用できた場合には、元本1500万円に717万円の利益が積み上がる計算になります。

運用成果が損となるのか、それとも年利3%か、年利6%なのか……といったところは個人でどの投資信託を選んだかによって変わってきます。だからこそ、投資を始める前にどの商品を選ぶか、投資する資産や地域とそれに伴うリスク内容や度合いなどもしっかり調べましょう。

段々と積立金額を増やすケースのシミュレーション1/1

段々と積立金額を増やすケースのシミュレーション

出所:金融庁「NISAの活用事例」

また、収入の変化にあわせて、途中から積立額を増やす方法もあります。1〜5年目を月1万円、以降5年ごとに3万円・5万円・7万円・9万円へと段階的に引き上げた場合、年利3%だと25年後は約1958万円(元本1500万円)という試算になります。

無理のない額から始めて、少しずつ増やしていく進め方も現実的でしょう。

毎月同じ金額を淡々と積み立てる「ほったらかし」に近い新NISAの続け方も、あわせて参考になるでしょう。

松本 真奈
現役IFAとして多くの方の家計に向き合ってきました。新NISAのご相談で感じるのは、制度を完璧に理解してから始めようとして、動き出せない方が多いということです。つみたて投資枠は、金融庁の基準を満たした投資信託から選べるので、迷いすぎず、まずは少額で始めて続けるのも一つです。シミュレーションの数字は運用成果を約束するものではありませんが、長く続けることの意味を知るきっかけになります。ご自身のペースで、無理のない金額から検討してみてください。