梅雨が明け、本格的な夏が始まる7月。帰省や夏祭りなど、日々の暮らしがいつもと少し違うリズムになるこの時期は、ふだん見過ごしがちな支援制度を見直す良いタイミングでもあります。

「年金生活者支援給付金」は、所得が一定以下の年金受給者に対して、毎月の年金に上乗せして支給される公的な支援制度です。制度の名前は聞いたことがあっても、「自分が対象かどうか分からない」「手続きをしていない」という方も少なくありません。

この記事では、この給付金の対象となる条件や支給額、申請手続きの流れをまとめました。老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金を受け取っている方で、年金やその他の所得が一定基準を下回る場合は、支給の対象になる可能性があります。

夏の始まりに、自分やご家族が制度の対象となるかどうか、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

1. 年金生活者支援給付金制度の概要

「年金生活者支援給付金」とは?

「年金生活者支援給付金」とは?

出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金制度」について

「年金生活者支援給付金」とは、所得が一定基準以下の方が2カ月に一度、年金に上乗せして受け取れる給付金です。なお、財源には消費税率引上げ分が活用されています。

「老齢年金生活者支援給付金」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」の3種類があります。