2. 「厚生年金受給額」の計算方法を確認

厚生年金は、受給額の中に国民年金分も含まれており、厚生年金受給額と国民年金受給額の合計額が支給金額となります。

では、具体的な計算方法について確認していきましょう。

2.1 厚生年金の計算方法

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厚生年金受給額は、報酬比例部分と経過的加算、加給年金を合計した金額です。

厚生年金受給額=報酬比例部分+経過的加算+加給年金

このうち「報酬比例部分」は厚生年金加入期間により、以下の2つの計算式の合計を計算します。

【平成15年3月以前】
平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月以前の加入月数

【平成15年4月以降】
平均報酬標準額×5.481/1000×平成15年4月以後の加入月数

また、「経過的加算」とは、特別支給の老齢厚生年金を受け取っていた方が、65歳から老齢基礎年金を受け取るようになった際に生じる差額が加算されるものです。

加入年金とは、厚生年金の被保険者が65歳になった際に、一定の要件を満たした扶養している配偶者や子どもがいる場合に支給される年金のことです。

これらを合計した金額が、厚生年金として受給できます。

2.2 国民年金の計算方法

国民年金受給額は、保険料納付済月数によって計算します。

国民年金受給額=83万1696円×保険料納付済月数/480カ月(令和7年度)

保険料を40年間(480カ月)納付した場合は、満額の83万1696円が受給可能です。

しかし、未納月がある分はその分減額された金額となります。