令和7年度の厚生年金・国民年金は、昨年度よりも1.9%増額されています。
先の見えない物価高騰の中、受給額が少しでも増えると生活の負担が軽減されるのではないでしょうか。
しかし、増額されてもやはり生活が苦しい方もいます。
年金収入やそのほかの所得の合計が一定金額未満の場合、「年金生活者支援給付金」の支給対象となり、今年度は昨年度より2.7%増額されます。
本記事では、「年金生活者支援給付金」はどのような方が支給されるのか、また、引き上げによりいくらもらえるのか解説していきます。
1. 「年金生活者支援給付金」は2.7%引き上げに
年金生活者支援給付金は、年金収入やそのほかの所得の合計が一定金額よりも少ない方の生活を支援することを目的に、年金に上乗せして支給されるお金です。
年金生活者支援給付金は、受給している基礎年金の種類により以下の3種類に分かれます。
老齢基礎年金を受給中で一定の要件を満たす場合は、老齢年金生活者支援給付金の支給対象になります。