3. 「どの年代で療育手帳を所持している人が多いのか?」年齢階級別の所持者数

【2022年】年齢階級別の療育手帳所持者数について
※( )内は全体の割合。数値・割合は厚生労働省の調査資料に基づいており、四捨五入により合計が100%とならない場合があります。

  • 総数:114万0000人(100.0%)

《年齢階級》

  • 0~9歳:12万4000人(10.9%)
  • 10~17歳:15万8000人(13.9%)
  • 18・19歳:3万7000人(3.2%)
  • 20~29歳:22万9000人(20.1%)
  • 30~39歳:14万8000人(13.0%)
  • 40~49歳:13万2000人(11.6%)
  • 50~59歳:9万6000人(8.4%)
  • 60~64歳:2万7000人(2.4%)
  • 65~69歳:2万7000人(2.4%)
  • 70歳~ :13万9000人(12.2%)
  • 不詳:2万4000人(2.1%)

年齢階級別の身体障害者手帳所持者数について、ポイントを2つにしぼって解説します。

3.1 ①20〜29歳が最多、18歳以降の所持者が全体の半数以上

2022年の療育手帳所持者のうち、最も多いのは20〜29歳の年代で22万9000人で全体の約2割を占めています。

また、18歳以上の合計は全体の約63%を占めており、就労や自立の時期にも、就労支援や福祉サービスを受けられることもあり手帳を継続して所持している人が多いと考えられます。

3.2 ②全体の約25%は18歳未満の子ども

10〜17歳は15万8000人(13.9%)、0〜9歳は12万4000人(10.9%)と、18歳未満の子どもが全体の約25%を占めているのがわかります。いずれも2016年の前回調査より増加しており、知的障害をともなう子どもへの気づきが早まり、適切な支援につなげる環境が広がってきたことの表れといえるでしょう。

家庭や学校、地域での理解と支援の充実が、子どもたちの安心できる成長の土台になっていることが感じられます。