5. 働くシニアの割合

現代では60歳を超えて働き続ける方も多いです。

厚生労働省「令和6年版高齢社会白書」より、65歳以上の就業率を確認しましょう。

労働力人口比率の推移

労働力人口比率の推移

出所:厚生労働省「令和6年版高齢社会白書」

5.1 65歳上の就業率(2023年)

  • 65~69歳:53.5%
  • 70~74歳:34.5%
  • 75歳以上:11.5%

60歳代後半の方はおよそ半数の方が就業しています。

70歳代前半でもおよそ3人に1人が、75歳以上では約1割の方が働いているとわかりました。

2003年の就業率は65~69歳で34.7%、70~74歳で21.4%、75歳以上で9.1%でしたから、基本的に働くシニアは増加しています。

6. まとめ

本記事では、2025年の年金支給カレンダーから始まり、公的年金制度の仕組み、年代別の平均受給額、そしてシニア世代の家計の実情までを幅広く解説しました。

年金額が増額されたとしても、物価上昇や医療費・介護費の負担増により、年金だけでは生活費を賄いきれないと感じているシニアが多い現状が明らかになりました。

平均値と中央値の差から、貯蓄額にも大きな個人差があることが見て取れました。

自身の年金見込み額を「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で定期的に確認し、老後の生活設計に役立てることが重要です。

また、近年増加傾向にある働くシニアのように、年金以外の収入源を確保することも、ゆとりのある老後を送るための選択肢の一つです。

今回の情報が、皆様の将来に向けた資金計画や働き方を考える上で、具体的な指針となることを願っています。

参考資料

石津 大希