【2025年度2.7％増額となったシニア向けの給付金】申請しないともらえない！「老齢年金生活者支援金」について「支給要件・給付額・申請方法」を解説！【公的年金】「国民年金と厚生年金」の平均年金月額はいくら？

3. 2025年度は2.7％引き上げ！「老齢年金生活者支援給付金」の給付基準額はいくら？

2025年度（令和7年度）の「老齢年金生活者支援給付金」は、前年度から2.7％の引き上げとなりました。

【2024年・2025年】年金生活者支援給付金の支給金額

老齢年金生活者支援給付金の基準額は月額5450円ですが、実際の支給額は、保険料の納付年数や全額・一部免除の有無など、個々の状況によって変動します。

参考として、厚生労働省が公表した「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、2024年3月時点におけるこの給付金の平均支給額（※）は月額4014円となっています。

※2024年3月において認定されている平均給付金額

ただし、この給付金は自動的に支給されるものではなく、受け取るには申請手続きが必要となる点に注意が必要です。

年金生活者支援給付金を受給するためには、所定の手続きを行って「申請」をする必要があります。

はがき（年金生活者支援給付金請求書）の記入例

誕生日のおよそ3カ月前になると、老齢基礎年金の請求書とともに、「年金生活者支援給付金」の請求書も自宅に郵送されます。

必要事項を記入したうえで、老齢基礎年金の請求書と一緒に提出することで、給付金の申請も同時に行うことができます。

年金生活者支援給付金の対象に新たに該当した場合は、毎年9月1日以降に「給付金請求書（はがき形式）」が自宅に届きます。

必要事項を記入のうえ、郵便ポストに投函すれば申請手続きは完了です。

一度手続きを行えば、支給要件を満たしている限り、2年目以降は申請不要で自動的に受給が継続されます。

継続の可否は、前年の所得に基づいて判定され、その結果は10月分（12月支給）から翌年9月分までの1年間に反映されます。

なお、給付額に変更が生じた場合は「年金生活者支援給付金支給金額改定通知書」が届き、支給対象外となった場合には「不該当通知書」が送られてきます。

受給するためには、必ず自身で請求手続きを行う必要があることを忘れないようにしましょう。