7. 老後に備えて知っておきたいこと

昨今は定年時期が伸びつつありますが、まだ60歳で定年を迎える方も多いと思います。

定年退職された方がまず考えるのは、やはり「働き続けること」ではないでしょうか。

そこで60歳以降も働く方へ、雇用保険から支給される給付金2種類についてご紹介します。

7.1 高年齢雇用継続基本給付金

「高年齢雇用継続基本給付金」とは、再雇用などで60歳以降も働き続ける方が受け取れる給付金です。

支給対象者は下記のとおりです。

  1. 60歳以上65歳未満で雇用保険に加入している方
  2. 雇用保険の被保険者であった期間が5年以上ある方
  3. 60歳時点の給与と比較して、60歳以降の給与が60歳時点の75%未満となっている方

7.2 高年齢再就職給付金

「高年齢再就職給付金」とは、一度退職し、再度就職した方が受け取れる給付金です。

支給対象者は下記のとおりです。

  1. 60歳以上65歳未満で雇用保険に加入している方
  2. 算定基礎期間(雇用保険の被保険者であった期間)が5年以上ある方
  3. 再就職した日の前日において、支給残日数(就職日の前日までの失業の認定を行った後の基本手当の支給残日数)が100日以上ある方
  4. 1年以上雇用されることが確実である職(安定した職)に就いた方
  5. 再就職手当の支給を受けていない方
  6. 基本手当を受給した後、60歳以後に再就職して、その後に支払われる給与月額が基本手当の基準となった賃金日額を30倍した額の75%未満となった方

どちらもハローワークでの手続きとなります。

詳しくはお近くのハローワークにお問い合わせください。

8. まとめにかえて

今回は年金額増額の内容から、実際にシニアの方が受給している平均年金受給額を一覧でみていきました。

要点としては以下の3点です。

  • 年金の増額は6月13日(金)支給分から
  • 年齢別の平均年金月額は、国民年金は5万円台、厚生年金は14万円台から16万円で推移
  • 60歳以降も働く場合には「高年齢雇用継続基本給付金」や「高年齢再就職給付金」を受けられる可能性がある

平均寿命が伸びつつある現代では「老後」といっても決して短い期間ではありません。

安心して老後を過ごすために、できることから始めていきましょう。

参考資料

マネー編集部年金班