2. 今年の夏季賞与は増額が期待できる?
前述の調査によると、昨年の夏季賞与は前年比で2.3%の増加となっています。
今年も「去年より増えているかな?」と期待している人が多いのではないでしょうか。
一般的にボーナスの支給額は基本給をベースに計算されるため、昨年から賃上げが実施された場合はボーナスの増額も期待できるかもしれません。
ただし、ボーナスが増加するのは嬉しいことばかりではありません。
ボーナスは毎月受け取る給与と同様に、税金や社会保険料が差し引かれる仕組みとなっているためです。
では、具体的にどのようなものが控除されるのでしょうか。次の章でくわしく見ていきましょう。
3. ボーナスの額面から差し引かれるものとは?
ボーナスから差し引かれる主なものとして、下記のような税金や社会保険料が挙げられます。
控除される金額のおよその目安も確認しておきましょう。
- 所得税:所得額や扶養の有無などによって税率が異なる
- 健康保険料:標準賞与額の約10%を労使で折半する(加入する保険や事業所のある都道府県によって異なる)
- 厚生年金保険料:標準賞与額の18.3%を労使で折半する
- 雇用保険料:一般事業の従業員負担は0.55%(事業によって異なる)
- 介護保険料(40歳以上65歳未満):標準賞与額の1.59%を労使折半
具体的な金額は、所得額や居住する地域、年齢などによって異なりますが、およそ額面の20~30%が差し引かれると考えるとよいでしょう。つまり、手取り額は額面の70~80%となる計算です。
また、勤務先によっては、次のようなものが控除されるケースもあります。
- 財形貯蓄
- 従業員持株会の積立金
- 互助会費 など
どのようなものが引かれるか覚えていない場合は、前回の賞与明細や給与規定を確認しておくと安心です。