3. 運用利回りによってどのくらい運用成果は変わるのか

先ほどのシミュレーションでは年率3%での運用を前提としましたが、実際にはどの程度の利回りで運用できるのでしょうか。

たとえば、日本の年金保険料の一部を運用するGPIFの過去23年間の運用利回りは年率4.24%です。

GPIFは国内外の債券や株式に分散投資してできる限りリスクを低減しつつ成果を出す運用方針のため、運用スタイルによっては年率4.24%以上で運用できる場合もあるでしょう。

年金積立金の運用実績

年金積立金の運用実績

出所:GPIF「年金積立金の運用目標」

運用利回りによって、築ける老後資金がどのくらい変わるのかみてみましょう。

月5万円の積立投資を30年間続けた場合で、運用利回り別に資産評価額を確認します。

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

月5万円の積立投資を30年間続けた場合

月5万円の積立投資を30年間続けた場合

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」を基に筆者作成