60歳代でも働く人が多い今、70歳代から「年金のみで生活」という方もいるでしょう。年金に対して不安が高まる現代ですが、70歳代の中でも特に自身で老後資金を準備するおひとりさまは、どれくらい貯蓄を保有しているのでしょうか。

老後にもらえる年金についても、実は個人差が大きいもの。年金は国民年金と厚生年金の2階建てですが、どちらに加入していたかや納付状況などにより、将来受給できる年金額は異なります。

総務省「2020年基準 消費者物価指数全国 2025年(令和7年)5月分」によれば、うるち米(コシヒカリを除く)は前年同月比で101.0%価格が上昇しており、物価高が家計を圧迫している状況は変わりません。

今回は70歳代おひとりさまに視点をあて、そのお金事情を見ていきましょう。

1. 【70歳代の平均貯蓄額】おひとりさま「みんなの貯蓄額」はいくら?

金融経済教育推進機構が発表した「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、70歳代の単身世帯の平均貯蓄額は1634万円でした。

70歳代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産非保有世帯含む)

70歳代・単身世帯の金融資産保有額(金融資産非保有世帯含む)

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとにLIMO編集部作成

より実態に近いと言われる中央値は475万円だったので、貯蓄のある人とない人の差が大きいのではないかと推測できます。

円グラフをみると、貯蓄500万円未満がおよそ半分を占めているのがわかります。

ちなみに、老後の収入の柱となる厚生年金と国民年金の平均年金月額は次のとおりです。