2. 指標を理解すべき理由
紹介した指標の分析と確認は、よい会社と悪い会社を見分けるために欠かせません。投資判断を誤ってしまうリスクを軽減するためにも、どの指標がどのような意味合いを持っているのかを理解しましょう。
客観的な数字から判断する作業を繰り返せば、金融リテラシーが高まるメリットも期待できます。経験を積んでいくうちに判断力も磨かれ、本当に価値のある会社を見極められるようになるでしょう。
PERやPBRから「今は割高」と判断した場合、適正な価格になるまで待つのが得策です。また、話題になっている会社でもEPSや自己資本比率に不安がある場合は、「投資は見送ったほうがよい」と冷静に判断できます。
これらの指標を理解することは、投資で失敗しないための基本的な自己防衛手段ともいえます。大切なお金を守るための知識として、理解を深めていきましょう。
3. まとめにかえて
株式投資での失敗を避けるためには、感情や噂などではなく、客観的な数字での判断が不可欠です。PER(株価収益率)と、PBR(株価純資産倍率)で割高・割安かどうかを見極め、ROE(自己資本利益率)やEPS(1株当たり利益)で収益性を調査しましょう。
自己資本比率を見れば、会社の財務健全性をチェックできます。これらの指標を組み合わせて分析すれば、本当に価値ある投資先を見極められるでしょう。
参考資料
柴田 充輝