「春から秋はすぐに雑草が伸びるのに、冬は寒さが厳しくて植物が枯れてしまう」「草むしりよりも少ない手間で、お庭をきれいにできるグランドカバー植物を植えたい」

季節ごとの環境変化が大きい寒冷地では、このようなお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。寒冷地で雑草が生えにくいローメンテな庭をつくるには、寒さに強く、地面を這うように成長し、葉が密生する成長穏やかな多年草が理想です。

そこでこの記事では秋田県在住の筆者が、寒冷地でも植えっぱなしで育つ、おしゃれでローメンテなグランドカバー植物を6種、参考価格とともにご紹介します。

1. この記事で紹介する「寒冷地でも植えっぱなしOKのグランドカバー植物」

写真のアジュガほか、寒冷地でも育つグランドカバー植物を紹介します1/9

青い花を咲かせている、アジュガ。葉は緑色や紫色で、クリーム色の斑入り

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  • クリーピングタイム[半落葉]
  • シバザクラ[常緑]
  • タマリュウ[常緑]
  • アジュガ[常緑]
  • ユキノシタ[常緑]
  • カーペットカスミソウ(オノエマンテマ)[半落葉]

6種のおすすめグランドカバー植物を、日なた向きと日陰向きに分けてご紹介します。植えたい場所の環境に合わせて選んでくださいね。

記事後半では「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」についても、わかりやすくお伝えします。

2. 寒冷地で植えっぱなし!日なたでも成長穏やかなグランドカバー3選

2.1 クリーピングタイム[半落葉]

爽やかな香りのナチュラル&キュートな植物「クリーピングタイム」2/9

うす紫色の小花が満開のクリーピングタイム

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春から初夏にかけて、うす紫やピンク、白色の小花を咲かせるクリーピングタイム。満開の季節には株を覆うように花が咲き、「花の絨毯」になります。葉も小ぶりで、全体的にかわいらしい雰囲気です。

ナチュラルガーデンや洋風のお庭に合わせやすい、優しくキュートな雰囲気。多少の踏圧にも耐えるので、庭の小道沿いや玄関アプローチのグランドカバーにおすすめです。踏むとタイム特有の爽やかな香りが漂います。

やや湿気に弱いので、水はけと風通しのよい場所で育てましょう。年1回程度、花後に切り戻しておくと、広がりすぎを防げます。料理に使うコモンタイムの仲間ですが、食用には向きません。

※参考価格:200円~600円前後(3号ポット苗)

2.2 シバザクラ[常緑]

サクラの絨毯が楽しめる「シバザクラ」3/9

ピンク色の花を咲かせている、シバザクラ

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こぼれるように咲く姿も素敵です4/9

段差のある花壇からこぼれるように咲く、ピンク色のシバザクラ

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八重桜が咲くころに、一重咲きの桜に似た花を咲かせるシバザクラ。クリーピングタイム同様、満開の季節には株を覆うようにたくさんの花を咲かせ「サクラの絨毯」を楽しめます。

花色はピンク、白、うす紫など、春らしいパステルカラーの品種が豊富。高い場所からこぼれるように伸びる姿も素敵で、高さがある花壇の縁取りやロックガーデンにもおすすめです。

日当たりと風通しのよい場所に植えると、花つきがよくなります。成長はゆっくりですが、広がりすぎた場合は花後に切り戻しを行いましょう。病虫害にも強く、雪の下でも葉を落とさない、丈夫なグランドカバー植物です。

※参考価格:150円~400円前後(3号ポット苗)

2.3 タマリュウ[常緑]

スタイリッシュな葉がおしゃれな「タマリュウ」5/9

緑色の細い葉を密生させている、タマリュウ

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濃い緑色のシャープな細葉がスタイリッシュなタマリュウ。目立った花や実はつきませんが、寒さに当たっても葉色がほとんど変わらないため、積雪が少ない地域の冬の庭も彩ってくれる貴重な多年草です。

成長がとてもゆっくりなので、グランドカバー植物では珍しく、ほぼほったらかしで育つのも魅力。初めから密植できるので、植物が地面を覆うまでの草取りも不要です。

病虫害に強く、日なたでも半日陰でも生育でき、どんな雰囲気のお庭にも合わせやすいので、使い勝手バツグン。広い場所を覆いたい場合は「タマリュウマット」を敷き詰めると便利です。

※参考価格:50円~200円前後(2.5号ポット苗)、2400円~3000円前後(30×60cmマット)

3. 寒冷地で植えっぱなし!日陰に強いグランドカバー3選

3.1 アジュガ[常緑]

葉色のバリエーションが豊富な「アジュガ」6/9

青い花を咲かせている、アジュガ。葉は銅色

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春に花穂を伸ばし、青や紫、ピンクなどの小花を咲かせるアジュガ。花がない季節も、美しい葉で日陰の空間をおしゃれに彩ってくれるので、カラーリーフプランツとしても優秀です。

葉色は明るい斑入りやシックな銅葉などバリエーション豊富。洋風やイングリッシュガーデン、ナチュラルガーデンなど、植えたい場所の雰囲気や好みに合わせて選べます。花壇の縁取りにもおすすめです。

1日1~2時間程度しか日が当たらない日陰でも生育可能な、日陰に強い多年草。乾燥に注意して育てましょう。成長はゆっくりですが、広がりすぎたときは春か秋に切り戻してください。

※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)

3.2 ユキノシタ[常緑]

花も葉も楚々とした美しさの「ユキノシタ」7/9

白い小花を咲かせている、ユキノシタ

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葉脈に沿って白い斑が入った、丸い葉がおしゃれなユキノシタ。春には花茎を伸ばして白い小花を咲かせます。雪の下でも葉を落とさないことから名付けられたという説がある、寒さに強いグランドカバー植物です。

全体的に楚々とした雰囲気で、ナチュラルガーデンや雑木の庭におすすめ。涼しくしっとりとした、寒冷地の日陰がよく似合う多年草です。

暑さや直射日光に弱いので、午前中のみ日が当たる半日陰や明るい日陰に植えると元気に育ちます。ランナーを伸ばして増えるため、成長期にはときどき間引きや抜き取りを行うとよいでしょう。水切れに注意してください。

※参考価格:300円~600円前後(3号ポット苗)

3.3 カーペットカスミソウ(オノエマンテマ)[半落葉]

白い小花と丸みを帯びた葉がキュートな「カーペットカスミソウ」8/9

白い花びらの中にピンク色の模様が入ったカーペットカスミソウの花

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カーペットカスミソウは春の終わりから初夏にかけて、繊細で愛らしい小花が地面を覆います。葉は明るい緑色で丸みをおびており、全体的にかわいらしい雰囲気のグランドカバーです。

野趣あふれる雰囲気で、ナチュラルガーデンがよく似合います。かわいらしい雰囲気のお庭をつくりたい方にもおすすめです。

高温多湿に弱いため、風通しのよい半日陰で育てましょう。冬には葉が少なくなり、気候によってはほとんどなくなりますが、早春から芽吹きます。

※参考価格:300円~800円前後(3号ポット苗)

4. 寒冷地の気候に合ったグランドカバー植物で、ローメンテな庭づくり

寒冷地でも植えっぱなしで育つ、おしゃれでローメンテなグランドカバー植物を6つご紹介しました。植えてみたいグランドカバー植物はありましたか?

地面を這うように育つグランドカバーは、夏の高温多湿で蒸れて傷みやすい植物。しかし、寒冷地では夏でも気温や湿度が比較的低い地域が多いため、グランドカバー植物にとって生育しやすい環境です。

また、半落葉の多年草は冬に葉数が減ったり葉がなくなったりしますが、寒さや雪で雑草がほとんど生えないため、落葉するグランドカバーを植えてもあまり支障がないのも寒冷地ガーデンのメリットと言えます。

ユキノシタやカーペットカスミソウなどは、寒冷地だからこそ楽しめる植物。寒冷地の気候に合うローメンテなグランドカバー植物を植えて、手のかからないおしゃれな庭を目指しませんか?

5. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い9/9

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

鈴森 真樹