「割り切ってもないし、乗り越えられてもない、毎年『離婚』が頭をよぎってます」

「主人に『バイト代』と称して何かご褒美を買ってもらいます」

「もう『同居じゃないだけマシ』とか『ここまで尽くす私ってエライ』とか自分に言い聞かせるよりほかないです…」

苦労のほどがうかがえる意見ばかり、頭の下がる思いです。

しかし、今やお正月は帰省などしない、という家庭も増えているようです。家族で旅行に出かけるという人や、うちはお正月も関係なく仕事だから…という人も少なくありません。多くの人が思い浮かべる「正月」は時代と共に年々遠ざかっているような気がします。

ここでふと、筆者の子ども時代を思い出しました。母は大晦日まで大掃除とおせち作りで大忙し。お正月の朝はおせちとお雑煮で朝祝いをします。お雑煮を食べながら、ひとりひとり今年の抱負を述べていきます。毎年「勉強を頑張る」だった気もしますが…。

今ではびっくりされるかもしれませんが、筆者や弟は、幼少時代から元旦の朝にはお屠蘇をなめさせられていました。喉が焼けつくように熱くなるお屠蘇が大嫌いだったことを思い出します。

その後、初詣へ行き、近所に住む祖父母の家へ新年の挨拶参り。お年玉をもらったら、集まっている親戚の子どもたちとゲーム大会。そんなお正月が当たり前で、みんなそんな風に過ごしているものだと信じて疑いませんでした。

それも今は遠い昔の話。昭和が過ぎ去り、平成も終わりを告げ、新しい元号になると、新たな「お正月の過ごし方」が定着するのかもしれません。だからといって、帰省の憂鬱が解消される「何か」が生まれる望みは薄い気がしますが…。

しんどいのはあなただけじゃない

とにもかくにも「年末年始の帰省」に頭を悩ませ、鉛を飲んだような気持ちになっている方は大勢いるんだ、ということがよ~くわかりました。このひと仕事を終えてからが本当の年越しだと割り切って、なんとか無事に乗り越えていただきたい、と願うばかりです。

いざとなったら体調不良を口実にドタキャンしてもいいかもしれませんよ。新しい年が、今までよりも良い一年でありますように。

大中 千景