シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(7421)の、2018年11月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2018年12月4日に更新されたカッパ・クリエイトの2018年11月既存店売上高は、対前年同月比で94.4%とマイナス成長となりました。

内訳としては客数が94.9%、客単価が99.5%でした。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年3月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高でマイナスとなったのは4月、7月、11月の3カ月のみです。客単価で対前年同月比プラスが続いており、客数のマイナスが発生しても売上高はプラス成長を維持する月が多い状態が続きました。しかしながら11月は、今期初めて客単価もマイナスとなっています。

一方で全店舗の売上高がプラス成長となったのは6月のみ。これまでの98-99%程度の数字が、11月は91.0%と当期最低の数字となりました。

過去1年の株価動向はどうだったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は1,300円が節目価格となり、1,300円を中心に2018年は上下しています。

11月に入りそれまでの1,300円台から1,400円台に株価はジャンプアップし、一時1,500円台に到達。1,500円に跳ね返された形ですが、まだ1,500円超えを狙える値位置にあります。

11月は客数の減少が顕著です。客数回復ができるのかという点が株価上昇の鍵であり、今後の注目点となるのではないでしょうか。

カッパ・クリエイトの過去1年間の株価推移

参考データ:カッパ・クリエイト投資家情報 月次売上推移速報

LIMO編集部