2. 50歳から「iDeCo」で老後資金!65歳までにいくら貯められる?

本章では、iDeCoの公式シミュレーションサイトを活用し、50歳代の方が今から「iDeCo」で老後資金を積み立てた場合、65歳までにどの程度の金額を貯められるかを、以下の前提条件をもとにシミュレーションを行います。

  • 年収:540万円
  • iDeCo加入開始年齢:50歳
  • 毎月の掛金:2万円

シミュレーション結果は下記のとおりです。※65歳になるまで掛金を積み立てた場合

  • iDeCoによる所得税軽減額:36万円
  • iDeCoによる住民税軽減額:36万円
  • iDeCoによる税制優遇額:72万円
  • iDeCoの積立総額:360万円

シミュレーション結果によると、50歳から65歳までの15年間で、iDeCoの積立総額は360万円となり、加えて税制優遇による節税額は72万円となりました。

一般的な投資では、積立額や運用益に対して所得税や住民税がかかりますが、iDeCoではこれらが税控除の対象となるため、通常の投資と比べて節税効果が大きくなります。

今回のケースでは、72万円分の税負担軽減が得られるため、その分の資金も再び運用に回せる点が大きな魅力です。

なお、今回のシミュレーションは50歳代からのスタートを想定していますが、より若い年代から始めるほど、さらに多くの資産形成と節税効果が期待できるでしょう。

ただし、iDeCoには利用にあたって注意すべき点も存在するため、次章で詳しく解説していきます。