4. まとめにかえて
本記事では、還暦人(かんれきびと)の平均貯蓄額を中心に、おひとりさまの70代の金融資産保有額についても紹介しました。資料の還暦人の平均貯蓄額は2460万円と比較的高い水準であったものの、中央値では475万円のほか、貯蓄額100万円未満の割合が30%であることも確認できました。
公的年金の平均受給月額が国民年金で約5万円、厚生年金で約14万円という金額を踏まえると、現役世代のうちからコツコツと資産形成を進めていくことで豊かな老後を期待できるのではないしょうか。
公的年金のほかに収入源を増やしたい場合は、新NISA制度などを検討するのも選択肢のひとつです。
参考資料
- PGF生命「2025年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」
- 厚生労働省「日本の公的年金は「2階建て」」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
湯田 浩平