川崎フロンターレに見る、強いチームを作るために必要な3つのこと

マネジメントが必要なビジネスパーソンは知っておきたい

2018年明治安田生命J1リーグで2連覇を果たした川崎フロンターレ。その川崎Fの強さの秘密はどこにあるのでしょうか。もともと「シルバーコレクター」と呼ばれるほど優勝やタイトルとは縁遠かった川崎Fは、なぜ2連覇を達成することができるようになったのでしょうか。今回は、組織作りを担当するビジネスパーソンも一緒に考えてみてください。

【その1】自分たちのスタイルにこだわる

川崎Fはもともと攻撃的サッカーをするチームとして知られていました。ただ、前監督の風間八宏氏が就任すると「自分たちでボールを保持しながら相手をハーフコートに押し込んでするサッカー」がより川崎Fのサッカーとして確立したのではないでしょうか。

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そのスタイルは現監督である鬼木達氏も踏襲し、さらにその攻撃的スタイルに守備面での強化により磨きがかかることになりました。シーズン中、対戦で負けることがあってもブレずに、自分たちのスタイルを貫き続けた結果、いまの超攻撃的スタイルにさらに磨きがかかったといえるでしょう。

【その2】常に同じものはない無常の姿勢

川崎Fは元日本代表経験者でもスタメンやベンチ入りからも外れてしまう非常に競争が厳しいチームになっています。

川崎Fは、リーグ戦だけではなく、ACLを含むカップ戦も戦わなければいけないため、リーグ戦での主力メンバーが外れた場合でも同じ質のサッカーを維持しようとすれば技術的にも優秀な選手をそろえる必要があります。

とはいえ、元日本代表経験者ですらスタメンにも出れない状況であれば、そうした選手がモチベーションを維持するのは難しいということがあるでしょう。

しかし、監督が「練習で調子のよい選手を使う」という姿勢、つまり常に同じものはないという考えであれば、練習次第でスタメンやベンチ入りメンバーが変わることを意味します。

結果、選手間の間でもよい緊張感が生まれるでしょう。その意味でも、個人の競争を前提とした健全な競争環境を維持することが重要といえます。

【その3】変化を恐れず、改善を怠らない

川崎FはロシアW杯以降、さらに攻撃的サッカーに磨きがかかった印象があります。前線からのボール奪取による攻撃、押し込んだ後に訪れるピンチにおけるカウンターに対する早めのボール回収など、自分たちの強いスタイルの領域をさらに拡大した変化によって、終盤の強さに磨きがかかった印象があります。

自分たちの弱点を見出し、それをさらに強みにすり合わせていくことで全体が強くなるという変化だったように見えます。

強いチーム作りのために

ビジネスする上では、経営環境の変化は常にあるというのは、ビジネスリーダーは十二分に理解していることでしょう。またその変化に対してどのようにマネジメントしていくかで勝敗が大きくわかれるかというのも認識されていると思います。

より強いチーム作りをしていくためには、自分の強みを理解し、その強さにこだわりながらも変わることを恐れないという姿勢が必要のようです。

青山 諭志

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ニュースレター

慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット動向、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄や投資といった個人の資産運用動向を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。