今日から6月です。13日(金)は公的年金の支給日。増額改定が反映された2025年度の年金が支給されます。
「年金額って増えることもあるの?」と思った人もいるかもしれません。
公的年金は賃金や物価の変動を見て、毎年見直しが行われています。
2025年度は前年度から1.9%の増額ですが、2023年度も2024年度も増額改定されているので、3年度連続の増額となっています。
老後に向けて資産形成を進めるにあたり、「自分は将来いくらもらえるか」と「年金見込額」を確認するかと思いますが、毎年行われる年金額の改定についても把握しておきましょう。
なぜなら、年金額は増えることもあれば減額されることもあるからです。
年金を受けとり始め、翌年から年金額が減った…となれば困ってしまいますよね。こうした仕組みも考慮して対策を進めておくと、安心して老後を迎えられるでしょう。
年金額が過去どのように推移してきたのか、この記事の後半で推移グラフを使ってご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
現在のシニア世代が実際に受け取っている平均年金額についても詳しくみていきます。
1. 公的年金「国民年金と厚生年金」とは?《加入者・保険料・受給額の違い》
日本の公的年金制度を確認しましょう。
1.1 1階部分:国民年金
- 加入者:日本に住む20歳以上から60歳未満の全ての人が原則加入
- 保険料:全員一律
- 受給額:保険料を40年間欠かさず納めれば満額
1.2 2階部分:厚生年金
- 加入者:会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
- 保険料:収入に応じて(上限あり)変わる
- 受給額:加入期間や納めた保険料により個人差あり
日本の年金は国民年金と厚生年金の2階建てです。
国民年金は20歳以上60歳未満のすべての人が原則加入し、保険料は一律です。
一方で厚生年金は会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入し、収入に応じた保険料を支払うという違いがあります。