投資信託で「しまった…」となる前に知っておきたい下値変動リスクとは

ソルティノ・レシオって何?

値動きのあるリスク資産、たとえば株式や為替、そして投資信託等を運用されている個人投資家のみなさんは、その運用成績をどのように判断されているでしょうか。

AとB、どっちが優れている?

仮に、ファンドAとファンドBと2本のファンドを持っているとしましょう。ファンドAのリターンは年10%、ファンドBのリターンは年15%だったとします。どちらが優れたリターンを出していたかというと、、、。答えはファンドBとなりますよね、普通は。

続きを読む

ところが資産運用の世界では、話はそう単純ではありません。リターンだけの条件で見るなら、確かにファンドBはファンドAより5ポイントも高いリターンを上げていますから、確かにファンドBはAよりも優れていると言えます。

一方で、ファンドAもBも値動きのある金融商品ですから、その値動きが同じであれば結果だけを比べればいいのです。しかしながら、仮にファンドAのリターンに対する値動きの平均的な大きさ(=リスク値)が年間5%、ファンドBは15%とした場合、値動き1単位当たりの運用成績は、ファンドAは2.0(10÷5)、ファンドBは1.0(15÷15)となり、ファンドAの方がリスク値以上のリターンを得ているという意味では、より優れたファンドということになります。

図表1は値動きのイメージ図ですが、リスク資産の価格は直線的に右肩上がりになりませんので、リターンを比べる際にはリターン値そのものだけではなく、値動きの大きさ(リスク値)対比のリターンの質を比べないとならないことがお分かりになるかと思います。

このようにリターンをリスク値で割った比率のことを「シャープ・レシオ」と言います。

図表1:ファンドAとファンドBの値動き

拡大する

損失が発生したときの値動きは?

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。
太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会
  • 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。
その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。
主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。