あまりにも自分がないと思い、以前育児の専門家に取材の際相談したところ、「ご両親が完璧な方々なのでしょう」とのこと。その通り、夫の両親はとても良い人たちです。男らしい義父に、良妻賢母の義母で、まさに昭和の夫婦代表といった感じ。丁寧な暮らしに、人当たりも良く、考え方もしっかりとされています。

しかし「両親が完璧だと、子どもは親の言うことを何でも聞いていればうまくいくから、自分がない子になりやすいんです」との指摘が。なるほど大人になっても親の子ども(夫)へのお世話は手厚く、「夫は一人暮らしもしていたのに」と思うところもありましたし、「子どもの最後の尻ぬぐいは親がする」ような場面も目撃してきました。

また、田舎の本家である夫の実家では、父親の主導権が強く、育児も父親主導だった模様。義母は夫を「反抗期もなく、子育てで悩んだことがないくらい『いい子』だった」と言いますが、自分の言いたいことが言えなかったり、自分で決める経験がなかったのかもしれません。

最終的な責任を本人が取らない

前述したように、最終的な責任を夫ではなく親が取るところもよく見られます。

夫は毎晩深酒をするため、「平日の朝は夫を起こしてあげて」と義両親には言われます。たしかに夜遅くまでお酒を飲む夫を、朝になって筆者が起こし、会社に遅刻しなければ良いように思えるでしょう。しかしそれでは、夫から「考えるキッカケ」を奪ってしまわないでしょうか。

起こさずに夫が会社に遅刻した場合、体裁は悪いです。しかし「昨日は飲み過ぎたからお酒を1本減らそう」とか、「0時まで飲んでいたから23時には寝よう」と考えるキッカケになります。本人が最後の責任をとることで、自ら考えるキッカケが生まれますし、自制心も身に付きます。自分で決めたことを守れれば、自信につながります。