6. 「人生100年時代」への備えを考えよう
今回は、健康寿命と平均寿命のギャップに触れたあと、いまの70歳代世帯の貯蓄事情や、シニアの年金額・家計収支に関するデータを見てきました。
「人生100年時代」と言われる今の日本では、医療費・介護費用といったシニア特有の支出に対する不安に繋がることもあるでしょう。
現在の70歳代世帯のお金事情を見ると、貯蓄や年金受給額には個人差があります。世帯によっては、公的年金だけで日常生活費をまかなうことが難しいことがあるかもしれません。
ライフスタイルや世帯の状況により、老後資金の準備状況はさまざまでしょう。働き盛りの現役世代の早い段階から、遠い将来に向けた資金計画を立てていくことは、より安心して老後を迎えるための大切な一歩になると筆者は考えます。
参考資料
- 厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」
- 厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」
長井 祐人