6. 老後に向けて「資産運用でお金を育てる」視点も有効
今回は、シニア世帯の家計収支や貯蓄事情、さらには年金受給額に関するデータを見てきました。
現役世代の中には、いまの貯蓄ペースに自信を持てた方、少し焦りを感じた方などさまざまな感想があるでしょう。
最後に一つお伝えしたいのが、たとえ順調に貯蓄が進んでいても、銀行などの預貯金として漠然と預けているだけでは、低金利のため資産を大きく増やしていくことは難しいのが現状です。
さらに、昨今の物価上昇を考えると、インフレ対策も考えておきたいところですね。
そこで「資産運用でお金を育てる」視点を持ってみるのも一案です。少額からスタートできる新NISAやiDeCo(イデコ:確定拠出年金)の活用を検討しても良いでしょう。
「自助努力」による資産づくりが一層求められる時代。将来のために「いま、できることから」始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
野平 大樹