2019年、金融庁の金融庁のレポートに端を発して話題となった「老後2000万円問題」。これにより「2000万円」という金額が、夫婦世帯が老後資金を考える上での一つの目安となった感はあります。
ただし、この試算は2017年の家計調査に基づいたもの。
ライフスタイルや家族構成などにより、実際に必要となる金額には大きな個人差が出ます。さらに、ここ数年の物価高も考慮に入れる必要がありますね。
一方で、公的年金のみに頼る生活では難しいのも現実です。医療費や介護費用の負担増など、長寿時代に老後を過ごすために考えていく必要があることはたくさんあるでしょう。
この記事では、いまの標準的な「65歳以上世帯」の家計収支や貯蓄に関するデータを紹介します。働き盛りの現役世代のみなさんに「わが家の場合はどうか」を考えていただくきっかけになればと思います。