内閣府「令和7年版高齢社会白書 第2節 高齢期の暮らしの動向」によると、現在収入のある仕事をしている60歳以上の方のうち、約3割の方は「働けるうちはいつまでも」働きたいと回答していることがわかりました。

何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいか(択一回答)

何歳ごろまで収入を伴う仕事をしたいか(択一回答)

出所:内閣府「令和7年版高齢社会白書 第2節 高齢期の暮らしの動向」

仕事をして収入を得る以外の「老後の暮らしを支えるもの」として公的年金があります。

しかし、しくみやルールが複雑なので、ご自身が受給する「年金の種類」や「見込み額」がわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、「2025年の年金支給スケジュール」や「年金の2階建て構造」についてご紹介します。

令和のシニア世代が「実際に」どの程度の年金を受け取れているか早見表をもとに解説しますので、ぜひ参考にしてください。

記事の後半では、金融経済教育推進機構(J-FLEC)が公表した「家計の金融行動に関する世論調査 2024」をもとに、60歳代・70歳代の意識調査の結果をお伝えします。

1. 【2025年の年金支給スケジュール】次の年金支給日は8月15日(金)

基本的に年金の支給日は、偶数月の15日です。

もし15日が土日・祝祭日の場合、公的年金の支給日は直前の平日に前倒しとなります。

そのため、直近の「公的年金の支給日」は6月13日(金)でした。

なお、次の年金支給日は、8月15日(金)です。

【2025年の年金支給スケジュール】

【2025年の年金支給スケジュール】

出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成

1.1 2025年の「年金支給日」:支給対象月

  • 2025年4月15日(火) :2月・3月分
  • 2025年6月13日(金) :4月・5月分
  • 2025年8月15日(金) :6月・7月分
  • 2025年10月15日(水) :8月・9月分
  • 2025年12月15日(月) :10月・11月分

このように、前月までの2カ月分の公的年金が、まとめて偶数月に支給されます。

次は、国民年金と厚生年金の「2階建てのしくみ」について解説します。